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石油減耗時代コミュの石油減耗時代の " 複製 "

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ご無沙汰しております、里山です。
新参ですが石油減耗時代のシリーズを挙げさせていただきます。

生物がもつ無生物と一線を画す特性のひとつに「複製」があります。
分裂能力を持つ1個の細胞は全く同じ遺伝情報を持つ2個の娘細胞に増えることができます。
このときに様々な酵素がDNAの二重螺旋をほどき、相補鎖を合成し、エラー訂正を行っています。
また、基質であるdNTPは高エネルギー物質であるためDNAの複製にはエネルギーが必要です。

細胞分裂時や分裂後は然るべき大きさに成長しなければいけませんからタンパク質や脂質をたくさん合成します。
タンパク質合成の基質であるアミノアシルtRNAも高エネルギー物質です。そしてアミノ酸は食物から供給されます。
このことから複製は食やエネルギーと密接に関連していると言えます。
成長期や繁殖期以外でも盛んにDNAを複製して細胞を入れ替えるのはエントロピー増大の法則により構成素材が劣化する分をカバーするためです。

DNAの複製ミスは癌などの病気の原因となります。それが生殖細胞で起こった場合は染色体異常や先天性の障害を引き起こします。
このことから医療とも深い関係があります。

しかし一方で複製ミスが進化の原動力となっているのも周知の事実です。
もし複製ミスによって有利な形質を獲得するとその遺伝形質が個体群に拡散し、やがて種全体の遺伝子型を塗り替えたり種分化に繋がったりします。

木村資生氏の分子進化の中立説によるとアミノ酸置換を引き起こす変異の多くは淘汰圧に対して中立的で、それが適応度に影響するのは環境の変化であるとされています。
人類はここ数百年の間淘汰圧を遮られた状態で生きてきたので本来は有害な遺伝子も問題なく繁殖し、遺伝的浮動によって拡散しつつあります。
しかし石油減耗に伴って再び淘汰圧が高まり始めると潜伏していた有害遺伝子が一斉に牙をむくことが危惧されます。
近年よく聞く「子殺し事件」もそれに類するものであると察しております。

生態系が支えられる人口を遥かに超えている島国ではなぜか「少子化」が叫ばれていますが、現在の人口は石油によって支えられているので数十年後には半減を余儀なくされるでしょう。
その時にはどのような遺伝子型が幅を利かせているでしょうか。

私の家系に限って言えば若者の数が絶対的に不足していて、農家を営んでいますが力仕事は全て私がやっている状況です。
今後全ての農場を私が継ぐことになりますが管理できるか不安です。早く結婚して男の子がほしいと考えていますが、農家の傍ら化学屋も志しているので男の子が生まれるかわからないという不安もあります。
淘汰圧が高まる状況で男が生まれるまで繁殖し続けるのはもってのほかです。

石油減耗に伴って長距離移動が制限されると田舎が再び生殖的に隔離されて独自の進化をするようになるでしょう。遠距離恋愛は不可能になります。
私のふるさとも昔は生殖的に隔離されていて独自の進化をしていました。
また、整形や厚化粧、派手なファッションなどのチート行為ができなくなるためそれまでモテなかった人がモテるようになるかも知れません。

今後仕事や住居を追われる人が今まで以上に続出すると考えられます。
彼らが生き残る道のひとつとして絶滅した生物のニッチへの適応拡散が挙げられます。
幸か不幸か、中大型捕食動物の多くが害獣駆除という名目で虐殺されて数が極端に減ったり絶滅し、その空きニッチが多く残されています。
その結果草食動物が増えすぎて生態系が崩れてきていることからこの空きニッチは次なる入居者を待っている状態であるといえます。
ここに行き場のなくなった人が入るように斡旋するか、ほっといても窮地に陥ると自ずとニッチを求めて入り込むでしょう。
空きニッチが埋まることで生態系の回復にも寄与し、やがて種分化します。ナイスアイデア!

複製という観点から考えた場合、石油減耗は我々のDNAにとっても大きな災難です。
しかし一方ではそれまで日の目を見ることのなかった遺伝子にチャンスを与えたり進化や種分化を促進したりと必ずしも悪い面だけではないような気がします。

皆さんは石油減耗時代の複製や進化についてどのような考えをお持ちでしょうか。

コメント(10)

里山さん

石油減耗時代、人間集団の小賢しさのレベルに応じ、種々のバリエーションをもって、” ネオ優生学 “ を唱える一派が、世界中のあちこちで無数に台頭してくるのではないかと想像します。
選民思想を、過激に実践するところも出てくることでしょう。

いずれにせよ利用可能なエネルギー量に応じて、人口は均衡点をめざすことになります。石油減耗時代に、少なからぬ非自然死は避けられないでしょう。それがいかなる形をとって進行するのかということはしかし、いうなれば二次的な問題なのかも知れませんね。


ホモ・サピエンスは、個体にとっても種にとってもその寿命は有限で、いずれ遠からずこの地球上から姿を消すことは既定の運命です。
進化の問題を考えるとき、時間スケールを捉え損なうと、視野の届く 2, 3世代先の問題と種の寿命の問題とが、ともすると混同することになりがちです。

> しかし一方ではそれまで日の目を見ることのなかった遺伝子にチャンスを与えたり進化や種分化を促進したりと必ずしも悪い面だけではないような気がします。

「悪い面だけではないような気」がしたり、「チャンス」だというのは、“ 神の目線 “ でものを考えた場合の話ではないのでしょうか。

" 神 " ではない私は、ホモ・サピエンスの一個体として、個体としても種としても、その延命を願わずにはおられないでいます。
( 続き )

> その時 (「数十年後」) にはどのような遺伝子型が幅を利かせているでしょうか。

集団における遺伝子型の構成が、淘汰によって変化を被るには、一般的には幾世代かの時間がかかるのでしょうけど、これからの石油減耗の過程では、2世代程度の時間でも有意な変化を与えられるのかも知れませんね。

生命体としての基本的な機能に欠陥を与える遺伝子は、淘汰されるでしょう。
生活習慣病の素因として、現在では悪者とされている「倹約遺伝子」は、「その時」には一転、有利な遺伝子となっているのかもね。
その他、白人より黒人、大柄よりコンパクトな体型、‥‥‥ とか。

生きるということへの執着が強烈か薄弱かの別をはじめ、文化的、社会的、心理的要因の方が、まずは効いてくるのかも。


草食系男子は、淘汰されるのかな ‥‥‥ ?
眞鍋かをりファザコンを告白 「父親が悲しむから結婚先延ばし」
http://www.j-cast.com/2009/09/09049278.html

↑最後のパラグラフに注目!
この記事の初稿では、末文は次のようなものだったのだがな…
「しかし、男親が、いつまでも娘可愛いさで手元に置いているというのは、生物の営みとしてみても不自然なため、自分の子孫を残す意味でも、どこかで娘との関係に区切りを付け、嫁に出すのがいいのではないか、と話している。」
人間の女児は、思春期になると嗅覚の嗜好が変化し、遺伝的に距離のある遺伝子を嗅ぎ分け、そこに惹かれるようになる一方、それまで好ましいと感じられていた父親の “ 香り ” が、逆に不愉快な “ 臭い “ に変化して、娘は父親離れしていく、との説もあるようですが ‥‥。


嗅覚の変化がなかった娘を、お義父さまによって、嫁に押し出してもらったのですかね、犬谷先生の場合。

> どこかで娘との関係に区切りを付け、嫁に出すのがいいのではないか、

嫁に出してもらった方の経験からのアドバイス ?
ちょっと話題からそれてすいません。

女の側からの、 ”臭い”と ”香り”についての疑問?

この夏中、きつい労働の田んぼから帰ってくると、まずは、自分の汗臭い(くさい)においに耐えられず、一目散に、シャワーでした。

で、ふと、疑問に感じるのですが・・・

シャンプーも石鹸も洗剤も入手できないような時代になったら、恋愛対象となる若い女性のニオイは、どんなんが標準になるのでしょう。嗅覚は『馴れ』とは聞いているのですが。例えば、かわいいペットの悪臭もいつかは馴れるとか。

ヨーロッパ貴族・・・香水
平安貴族・・・お香

いずれの地域も、庶民には関係のない、ニオイの世界でした。

そして、男性に対しては、『汗臭いニオイ』は、たくましい肉体(田んぼで活躍してくれそうな)の象徴として(=自分の分の労働もしてくれそうな期待が持てて)、決して不愉快なことはなく、十分愛される対象になると思います。

汗臭い女もあり・・・ですよね?
ナポレオンは出征先から恋人のジョセフィーヌに手紙を書きました。「明日還る。風呂に入らずに待っていてくれ」と。
オトコもオンナも、臭いのが好き ?

腋の下などに分泌される汗は、基本的には異性に対して魅惑的な臭いなのだとか。

ただそれは新鮮なうちがよく、時間の経過とともに細菌の繁殖で腐敗臭が混ざるようになるとイヤな臭いになるのだ、という話も聞きました。
犬谷先生さま Dr.Kさま

早速にどうもありがとうございます。取り合えず安心しました。

もう、私は、恋愛云云とは全く無縁の生活になりましたが、年頃の娘がいる者ですから、ふと、不安になりました。

庶民のささやかな抵抗として・・・

1.香りの強い、オールド・ローズの苗を育てている
2.ハーブを育てている
3.お香を買いだめした(10年は保存OKだそうです)

さて、どんなニオイの世界になるのか(例えば、人ごみで)、怖くもあり、興味もありで。

失礼いたしました。

男性の3人に1人は生涯独身?
「40年で未婚率10倍増!」から
男のホンネを読み解けば…
http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/110000007744?vos=nr25mn0000001

" 生涯未婚率という言葉をご存じだろうか。50歳の時点で一度も結婚をしたことのない人の割合だ。生涯を通して結婚しない人の割合を示すものではないが、それに近い統計指標としても使われる。最新データは2005年の調査時の15.96%。40年前の1.50%と比べると実に10倍にも増えている。10年前の8.99%と比べても約2倍。5年前からも3ポイント増。生涯未婚率が、急上昇中なのだ。"

" そもそも30年前、未婚率がこれほど低い数値だった理由を、All About「恋愛」ガイドの石田陽子さんはこう語る。
「結婚するのが当たり前で、まわりも放っておいてくれなかったからでしょう。‥‥」"


さらに " そもそも "、どうして「結婚するのが当たり前」なのか ?
日本で採用されている「一夫一婦制」は、" 当たり前 " などではなく、明治の官僚の手によって創作された制度です。
結婚するしないは選択できるような体裁をとってはいますが、婚姻の届け出手続きをしないという選択した者に、相対的に不利益をもたらすことで強制力が働くしくみとなっています。


" では、なぜ結婚しなくなったのか。好景気時代も未婚率が上がり続けてきたところを見ると、経済的理由だけではなさそうだ。
「本音は、いい結婚しかしたくない、ということではないでしょうか。‥‥」"


遺伝子の複製のため、この国の制度上、結婚することは有利に働くことになっています。それにもかかわらず、結婚しなくなったのはなぜ、か。

遺伝子の複製に対する本能的衝動が低下しているのではないのでしょうか。
利用可能なエネルギーの、一人あたりの量が減少に転じたことが、根元的な理由ではないのか ‥‥。
男性は、結婚すると、テストステロンの分泌が低下するそうな。明治の官僚なり統治者が、かかる医学的知見を有していたわけではないだろうけど、本能的に嗅ぎ分けてのことだろうね。婚姻制度、一夫一婦制は、オスへの穏やかな “ 玉抜き “ に等しく、社会の安寧、ひいては国家による暴力の独占に寄与しているのかもね。

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