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人間関係を円滑にする会話術
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人間関係を円滑にする会話術
（All About - 08月07日 08:54）

相手の心情を察し接してあげる余裕を持ちましょう
　職場に新しい仲間が加わったり新人が入ってきたりしたら、先輩として温かく迎え良い関係を作りたいですね。でも新人にとっては新しい場所になじむまでは、なんとなく居場所がないような感じがして居心地が悪いもの。そんなときに掛けてもらった一言が、緊張している気持ちを楽にします。そこで今回は、初めての相手と良い人間関係を作る会話術を紹介します。

■まずは笑顔で挨拶

　見知らぬ場所や知らない人の中に身をおくと、どうしていいかわからずギクシャクしてしまいます。自分と置き換えてみても、相手が緊張しているのがわかりますね。そんなときに誰かから声を掛けてもらえると、気持ちが落ち着いてきます。

　相手の緊張をほぐすには、まずこちらから笑顔で挨拶しましょう。声が届かない距離だとしても、目を合わせて笑顔で会釈をするだけでも十分。自分が迎えられているんだとわかって安心し、そんなあなたに好感を持つでしょう。

■気持ちがほぐれるひと言

　なんとなく互いに会釈をする関係になったら、挨拶以外のひと言をかけます。

　「もう慣れましたか？」
　「困ったことはないですか？」
　「はじめは大変ですよね」

　その場では「はい」「いいえ」という返事しかしなくても「誰かがちゃんと見ていてくれる」「困ったときには相談しよう」と不安な気持ちでいる相手には、とても心強い励ましの言葉です。このタイミングでうまくコミュニケーションが取れると、相手と良い関係を築くことができます。

■自分から話題を投げる

　相手のことを聞き出す前に、自分のことをわかってもらいましょう。どんな人なのかがわかると、相手は安心して自分のことを話してきます。いきなり色々と聞こうとして、質問攻めにすると相手は警戒します。まず、基本的な人間関係を構築するステップを踏むことが大切です。あなたが「私はこういう人間です」と相手に伝えることから始まる段階なのです。

　「この会社に入ったのは○○年で、今年で○年目なんです」
　「家は、○○で○○線で通っているんです」
　「休みの日は、映画が好きでよくいくんですよ」

　差しさわりのない話題でいいのです。それに対して相手からは

　「そうなんですか、僕(私)が勤め始めたのは……」
　「僕(私)は○○から通っています。どのくらいかかりますか？」
　「映画は僕(私)も好きですが、最近あまり観ていません」

　と会話が続くようになれば、相手との人間関係のベースができたと言えるでしょう。

■相手の話を聞き、引き出す

　相手が話題に返事してくれたり質問をしてくれるようになったら、次に少し相手の話を聞くことに意識していきます。聞くということは会話でとても重要。新しい環境の中で新しい人間関係を作らなければならない人にとって、自分から色々と話すことに躊躇してしまうこともあります。「話を熱心に聞いてくれる」ということは、とても嬉しいもの。人間関係を構築する会話術の大切なポイントは、相手の話をしっかりと聞くことです。

　上手に質問ができると、会話が弾んで距離もぐっと近くなります。ポイントは「相手が話したいことを促すための質問をする」です。どうしても自分が聞きたいことを聞いてしまいがち。その気持ちが前面に出てしまうと、相手は「根掘り葉掘り聞かれている」と不快になります。自分の好奇心だけではなく「相手が話したいこと」を引き出してあげる質問をしましょう。

　たとえば、趣味の映画の話になったとします。

・悪い例
　あなた「映画はどんなものをみるんですか？」
　相　手「アクション物が好きです」
　あなた「どうしてアクション物がすきなんですか？」
　相　手「前から好きなんですよね……」
　あなた「他の映画は観ないんですか？」
　相　手「そうですね、あまり観ないですね」
　あなた「休日はいつも映画にいくんですか？」
　相　手「えー、そうでも……」

　この場合は、「どうしてアクション映画が好きなんだろう？」「他の映画は観ないのかな？」という自分が聞きたいと感じた欲求のままに聞いてしまっています。自分が中心になった質問です。

・良い例
　あなた「映画はどんなものを観るんですか？」
　相　手「アクション物が好きです」
　あなた「最近、面白かった作品はありますか？」
　相　手「○○は面白かったですね」
　あなた「それはどんな映画ですか？」
　相　手「ひと言でいうと〜〜〜」
　あなた「面白そうですね！」
　相　手「今度、ご覧なって下さい！」

　相手が話したいと思っている気持ちを先取りして、質問をしてあげることです。自分が見て面白いと思った映画について話している相手に伝わり「観たい！」と思ってくれたら、とても嬉しいですよね。

　このように相手を中心において考えた質問をかけることで、あなたと話していて楽しいと感じます。ここまで会話を交わせると、お互いとても良い関係が作られているはず。

　「相手の気持ちを察する、相手が話したいことを促す質問を掛けながら会話をしていく」ことは、初めは難しいかもしれません。会話をしているのにうまく人間関係を築けないと悩んでいる方は、ぜひ一度自分の会話を見直してみてください。自分よがりの会話になっているかもしれません。

【話す技術・伝える技術ガイド：立川亜美】


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