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リメイク映画を比較しようコミュの1リットルの涙

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「1リットルの涙」(劇場版)(日本2004年)

監督:岡村力
主演:大西麻恵 かとうかずこ


「1リットルの涙」(TVドラマ版)(日本2005年 全11話)
脚本: 江頭 美智留 大島 里美 横田 理恵
主演:沢尻エリカ 薬師丸ひろ子 陣内孝則 錦戸亮 成海璃子 藤木直人


 14歳のときに発症した脊髄小脳変性症という病気で、徐々に体が不自由になっていく女の子の数年間を描いた実話。
原作:1リットルの涙 木藤亜也
   いのちのハードル 木藤潮香   それぞれ幻冬舎刊

 原作はこの病気で亡くなった木藤亜也さんの闘病と思いを綴った日記。僕は原作は未読。

 映画版の公開はドラマの約1年前。でも僕が見たのはドラマのほうが先だった。
 時間をかけて描けるドラマを見たあとの映画というのは少々厳しい評価になる場合が多い。しかも僕は先に見たものの印象が強くなってしまうことが多いのでなおさらである。
 単純に出演俳優陣を見ただけでドラマのほうがお金をかけているのがわかる。しかしこの映画も非常に秀逸な作品だった。

・主演の比較
 沢尻エリカと大西麻恵。そのまま並べて比較をしたら沢尻の方が美人だと思う。しかし映画を見て知った大西の迫真の演技には舌を巻いた。
 演じているのは同じ木藤亜也という女の子だが、性格は変えてある。ドラマ版は美人で頭も良くてスポーツ万能の優等生。映画版はいわゆる等身大のどこにでもいそうな女の子。
 どちらがいい悪いではないが、ドラマ版は初めのレベルを高くすることで病気が進んでいったときとのギャップを大きくしている。実際あまりにもいい子で描かれていたので、「なんでこの子が」とドラマを見ながら思わされたものだった。
 実はドラマの中で養護学校に入ったとき同室の先輩とその母役として大西麻恵とかとうかずこが登場していた。このときの大西麻恵に惹かれて調べたところ、映画版の主演だったと知ったのである。
 
・全体として
 ドラマは長い時間がある分登場人物一人ひとりを深く掘り下げている。特に家族の描き方は秀逸で母親はもとより父親、妹、弟に至るまで、丁寧に描いている。映画は主人公に8割、母親に2割くらいのスポットの当たり方だったが、ドラマは主人公に5割、その他の登場人物にも5割と多くスポットを当て、障害者を抱えた家族の苦悩や結束、周りの人々への影響、回りからどのように見られるかまで細かく描いていた。この家族やドラマ版のオリジナルキャラの恋人役の男の子の優しさに涙を搾り取られた。
 映画版は登場人物の掘り下げは弱いが、高校の友達、養護学校の友達、寮母、先生など亜也の人生の場面場面でそれぞれの印象を残していく。この作品はお金をかけなくてもいい作品は作れるんだというお手本のような気がした。

 正直ドラマではさんざん泣かされたが、映画では涙は出なかった。それも改めて比較するとドラマは演出が過剰だったような気がする。特にラストシーンは。
 主演は映画版、全体の作りはドラマ版。でもどちらもすばらしい作品というのが今の印象である。


 この作品の価値は世の中の多くの人にこの病気や障害者の何たるかを伝えたこと、そして木藤亜也という女の子のどんな苦しいときにも前を向いて笑っている強い生き方を見せたことだと思う。

 最後に木藤亜也さんのご冥福を心よりお祈りします。

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