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石鹸〜脂肪酸塩の化学コミュの万能の粉ではない重曹。

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重曹は正式には炭酸水素ナトリウム、重炭酸ソーダ、NaHCO3などとよばれ、略して一般的に重曹(重炭酸曹達)でとおります。

炭酸ソーダに比べてかなりアルカリの度合いは穏やかなため(25度の一%水溶液でpH8.3程度)、入浴剤の主成分などに良く使われます。
水に対する溶解性が炭酸ソーダの半分以下程度のため、クレンザー替わりにも使われたりします。
炭酸ソーダと重曹を約半々にしてセスキ炭酸ソーダ(重曹と炭酸ソーダの中間物質)にも出来ます。

重曹を入れた水やお湯に肌を浸けるとヌルヌルした感触が出ます。
これは皮膚の表面にある乳酸が重曹によって乳酸ナトリウムになったときなどに起こる現象と考えられます。乳酸ナトリウムはグリセリンのような粘性があるのが特徴です。

しかし重曹は水道水温〜三十度程度では、皮脂に含まれる脂肪酸を鹸化するほどのアルカリ性はありません。
実際、手を重曹水に浸してその後流水でススグと、手に脂肪酸だけが残っている事が確認されます。

このことから解るように、水道水と重曹で洗濯をしても洗濯物に付着している脂肪酸などの油性汚れはほとんど除去する効果が無いため(多少は洗濯機の機械力で落ちる)、どんどん臭いやクスミ等が出てきます。
ただし、重曹で洗濯効果がある程度発揮される場合もあります。それは重曹と熱めの湯で洗濯したときです。この場合は重曹が一部炭酸ソーダになるため、全体のpHとしてはセスキ炭酸ソーダにやや近い程度のアルカリ性になります。

ヨーロッパのドラム式洗濯機なんかはかなりの熱い湯でやるようですから、炭酸ソーダが一部生成していると言い切ってもいいでしょう。

しかし重曹水も水が過多な状態では(風呂に入れるとか)pHが上昇しても9までいく事はほとんどありません。8の後半位にしかならないようです。

最近メディアで取り上げられて重曹を使った掃除やお洗濯が流行っているようですが、重曹は石鹸生活をする上では最も末席に位置する程度の物と考えておいた方が無難です。

テレビなどで重曹の性質を誤解して世間にふりまいている番組があるようですが、あれをマトモに受け取らないでほしいと切に願います。
ある番組では「石鹸であらった後に酸(クエン酸かお酢でしょう)で中和してふき取る」というようなことを推奨していました。

※「石鹸であらった後に酸で中和してふき取る」事がなぜメチャクチャなやり方かといいますと、次のようになります。

1/石鹸とは界面活性剤である。つまり汚れを水に溶かし込む作用を持つ物です。

2/たとえば皿を洗うときはその石鹸の界面活性作用が失われないうちに、流水で石鹸と汚れを一緒に流水で流して落とします。

3/しかし皿を石鹸でアワアワにして流水で流す前にお酢をスプレーしたとします。そうすると水溶性である石鹸が一瞬で油性の脂肪酸になってしまい、汚れと脂肪酸の混じった物が皿に強く付着します。これを再汚染といいます。せっかくの洗浄行為が無駄になってしまいます。

こういう間違ったやり方を広めるのは、結局重曹の信用、ひいては石けんを含むナチュラル派の掃除方法そのもの信用性が失われるのではないかと思います。

※「重曹にはキレート作用がある」という迷信に関して

こういった根拠も無いうわさがなぜ広まったのか私にはわからないですが、キレート作用とはキレート錯体を作る物を一般に言います。

もともとキレートという言葉はカニのハサミを指し、キレート作用を持つ物質が立体構造中のそのスキマなどに金属などを抱え込む事をさして言います。

重曹はそういった挟み込むような立体構造では無いので、錯体(complex)をつくるというのは考えにくいです。


記事は随時書き足しますのでご了承ください。

※本文は長いので、少し編集しました。

コメント(87)

>あわのすけさん

お返事遅れてすみません涙
石けん百科の入門ページ読みました!

わかりやすく書いてあったので石けんについてよくわかりました!

詳しく気になるところはコミュの案内トピで該当するものも読んでみました!

あせっていろいろ質問しちゃったのにご親切に教えていただいてありがとうございますわーい(嬉しい顔)ぴかぴか(新しい)
スーパーで売っていたある重曹(洗剤コーナーにあったやつ)のパッケージ裏側の説明書にこんな説明がありました。要約します。

洗濯時に洗剤や粉石鹸を半分にし、その減らした分量重曹をいれると洗い上がりがふんわりします。

重曹だけで洗濯するときはワンカップ投入。



いや、これ書いた人は実際にやってるのかね。困ったもんだ。
>49

寅壱さん

まあ、おそらくはやってるでしょう。
こわーい。せっかくの石けんに重曹混ぜる。
重曹だけで単独洗濯。


。。。。無駄遣いさせてたくさん買えってことかいな(笑)
無駄づかいさせてっていうのは本当にあるかもなぁ。

有名な話だけど、味の素の容器の穴の大きさとかね。


合成洗剤に重曹をプラスすると洗浄力向上というのは、まああるかもしれないね。
多くの洗濯用合成洗剤ってとんでもなく洗浄力劣悪(つか、衣類をいろんな意味で汚染させてるだけじゃないか?)だから、重曹入れるとよほどましに見えるのかもしれないかな…。

もちろんちゃんと上手に石鹸やセスキ使ったほうが比べ物にならない位、はるかに綺麗になるけどね〜。


しかし、「上から目線だ」とかって話を具体的にせずに印象だけ、レッテル張りだけで相手を批判するのはなんなんだろね。

どこが具体的に違うのと思うのか、指摘してくれれば話し合いになるんだけどね。
いや、重曹コミュは怖くて、、、というか
疲れるだけなので見ないふりしてます。

あわのすけさんお疲れ様でした。


>しかし、「上から目線だ」とかって話を具体的にせずに印象だけ、レッテル張りだけで相手を批判するのはなんなんだろね。

同感ですが、これは批判じゃなくて中傷ですよね。
あずきさん

>私はまだこの方法はやったことはないです。
一度、不要な布(ハギレや古くなった服など)で試してみてはいかがでしょう?

私も気になる内容の中で家庭で出来る事は、いくつか試しています
書かれている事を鵜呑みにするのではなく、実際にやってみた方が納得できます
あずきさん、こんにちは。

皆さん書かれていますように、重曹万能は非現実的なんですよ。

物には向き不向きがあって、重曹にそこまでの全方位的な性能を求めるのは非効率であるということなんです。

洗濯でしたら重曹と炭酸ソーダを同量程度投入したセスキ洗濯の方がはるかに効率的ですし。
またクレンザー代わりに使うときは炭酸塩よりも水溶解量の少ない重曹の方が向いています。

そして強い泥汚れに関してはアルカリ洗濯は全く無力なので、水で予洗いして大まかに砂を落とした後に炭酸塩入り粉石鹸を使ってアワアワにすると大変綺麗になります。

パソコンでご覧になっているのでしたら↓をぜひ見てください。
http://www.live-science.com/sci/juso/ca01/senjo04.html

いかに重曹万能の元ネタがイイカゲンな物で、針小棒大に日本で誇大宣伝されたのか書いてあります。
これってランドリーリングと一緒ですね。伝言ゲームで、しかも何らかの意図があって恣意的に情報を大げさにしてるって感じで。
>あずきさん
もしかしてその本、『重曹生活のススメ』というやつでしょうか?(違っていたら申し訳ありません‥)
私は実際にその書籍に目を通したわけではないのですが、
ある育児情報サイトを見ていたところ、そちらの本を参考にしたという記述があって、
石鹸と重曹を混ぜるとよい。
とか、
重曹を吹き付けてお酢で拭き取る。
などというやり方が数例載っていました。
私も薄識なもので、
『なにか違う気がする‥』
と思いながらもどう違うのか説明できずにいたのです。

その本は入門書としてそちらのサイトでも大々的にオススメされていました。
これからナチュラルクリーニングを始めようとする人にとってはとっかかりやすい本なんでしょうね。
なのに間違った情報が含まれているとしたらとんでもないです(>_<)
正しい情報を取捨選択できるようになるにはある程度勉強しないと難しいと思うんです。
入門書ならやっぱりまずはそのとおりにやってみようと思うと思います!

なんだか話がそれてしまってすいませんでしたm(__)m
あずきさん、こんにちは。
ショックなお気持ち、すごーくよく分かります。
「本に書かれてることが・・・違う?」
って、混乱しますよね。私もそうでした。笑
オダぢさんも仰ってる通り、
入門書として選んだ本の通りやってみようと思うのは当たり前だと思います。
信じたご自分を責めることはないですよ♪

このトピックの15番のコメントで、
たみこさんが貼ってくださってるリンク先(いずれもmixiです。)が
当時の私にはとても分かりやすく勉強になりました。
少し混乱も落ち着くと思うので宜しければ見てみて下さいね。
こんにちは。

重曹そのものとは少しずれるんですが
本の出版について少し触れたいと思います。
やはり本として出版してあると真実味をおびるので
「重曹の本がこんなにあるんだからいいに違いない」なんて
思う人も多いでしょうね。

でも、そこを突いて「今、こんな本を出せば売れる」と
見越して出版するということが残念ながら非常に多いんです。
もちろん、出版社によってもカラーがありますので
真摯な姿勢の出版社、編集者は存在しますけど、見極めが
必要なのは、ネットのサイト、テレビ番組、メディアだけでは
ないんですよね。。。

売れればいい、というのはもちろん間違ってはいませんが
売れるためなら真実を曲げてもいいというのは違いますよね。

ベストセラーになる本で、小説以外の本では果たしてその
価値がある著書、どれくらいあるのだろうかと穿った目で
見てしまいます(^^;
みなさんこんにちは。

昨年あずきさんと同じ本を購入しましたたらーっ(汗)
私の場合、ドラッグストアの洗剤の棚に重曹が並んでいるのを初めて見たのがきっかけでした。
ネットでいろいろ調べたらこの本がヒットして、レビューを読むと良さそうだったので購入。
この本を読んだら本当にいろいろな事に使えそうと思いたっぷり重曹を買い込んで
さて、これからいろいろ試そうかとした時に
運良くこちらのコミュ二ティを知りました。

たっぷりある重曹。。。
掃除・洗濯には不向きと解ったので
ここ2ヶ月近く、『汚れ防止』として毎日使っている場所があります。
沢山重曹を持っている方には便利な使い方になるのではないかしらと思い
ちょっと書込みしてみようと思いました。


【お風呂のピンクぬめり・排水溝の汚れ防止】

せっかくきれいにしてもすぐにヌル付いて黒くカビてくる排水溝。
だいぶ前から、毎日最後の入浴時、排水溝のゴミは全て取り除き
外して立てかけ乾かすようにしてきました。
(その日のうちに取り除けばゴミのヌル付きもないため)
立て掛けて乾かす事で、黒かびが出てくるのを遅らせてましたが
右の写真の通り蓋の裏は入り組んで非常に乾きにくいので
数日するとピンクのぬめりが出てそのうち黒ずみます。
それをブラシでこすって取り除くのですが
隅の方はブラシが届かず汚れが落としきれなくて。
どうにも酷くなってきたら漂白してました。

前置きが長くなりましたが
以下が今汚れ防止にしている手順です。

?排水溝に引っかかったゴミを全て取り除く
?壁はお湯を掛けて飛び散った石鹸等を流し、最後にもう一度水を掛けて浴室内の温度を下げる
?ピンクぬめりの出やすい四隅には酢水(穀物酢を水3倍で薄めたもの)をスプレー
?排水溝の蓋を裏返し、重曹を上の方から満遍なく振り掛け、そして立て掛ける
?換気扇は回してます

我が家はユニットバスで窓がなく換気扇のみなのですが
重曹を振り掛ける事で、水分を吸収して乾きやすくなった為か
排水溝の入組んだ蓋の溝にピンクのぬめりが本当に出にくくなりました。
壁の四隅も酢水をスプレーするようにしてからピンク汚れは出にくいです。

重曹、たっぷりあるので、惜しみなく使ってます。
炭酸塩入り粉石鹸に重曹を投入すると洗浄力が上がるという考え方があるようですが、量によっては「洗浄力が向上する」のではなく「洗浄力が低下しない場合がある」という事ではないかと考えられます。


たとえば水30リットルに対して炭酸塩30〜40パーセント入り粉石鹸を45グラム程度投入したとします。

仮にこの洗濯液のpHを10.5とします。

ここに重曹を1グラム投入すると化学平衡でpHがわずかに下がり10.45程度になります。

洗濯液はpH9.5〜10程度以上を維持されていれば洗浄力がある状態ですので、下がったといってもまだ洗浄力には実質影響がありません。しかし向上するわけではありません。


では5グラム投入した場合はどうでしょう。やはり化学平衡で10.27程度まで下がりますが、これもまだ下がったといっても洗浄力は維持されています。しかし向上するわけではありません。また洗濯物に含まれる汚れのためにpHが低下することを考えれば、重曹を入れるメリットは無いでしょう。


では10グラム入れた場合はどうでしょう。やはり化学平衡で10.1程度まで下がりますが、これもまだ下がったといっても洗浄力はなんとか維持されています。しかし向上するわけではありません。また洗濯物に含まれる汚れのためにpHが低下することを考えれば、重曹を入れるメリットは無いでしょう。

結論としては上記のように炭酸塩入り粉石鹸に5グラム程度まで入れるのは洗浄力に対して大きな影響は与えない事も考えられますが、メリットは無いと考えられます。おまじないですね。

しかし上記のようなことは炭酸塩入り粉石鹸だから緩和されてアルカリ度が維持されますが、純石鹸だとすぐに脂肪酸が遊離し始めますので、黄ばみや酸化臭に直結します。

デリケート物をあえて低pHの洗濯液で洗う場合以外、行うメリットはほとんど無いと考えられます。

71は削除して修正後再投稿にしました。
重曹をいれると石けん液の粘性が少し強くなるので、泡がかっちりしてくる事があります。それを見て「泡持ちがいい」「石けん液の洗浄力があがった」と感じる人も多いようです。

しかし、液の粘性が上がると、特に全自動では脱水やすすぎ性が悪くなることもあります。
また、泡持ちは良くても、pHが下がっているので、皮脂を鹸化して落としやすくする作用が低下します。泡が大事、とはよく言いますが、泡だけでもダメ、ということですね。

ただし、洗いの最初から最後のすすぎまでお湯を使っている場合は、重曹を入れて多少洗浄力が落ちても、あまり感じないことが多いようです。お湯はそれだけで皮脂を柔らかく溶かしますから、pHの低下を補ってくれるのでしょう。

お湯を使うのは、洗濯をうまく仕上げる最高のコツの一つだと思います。
重曹+クエン酸は無意味とのこと,それはその通りですが,こんなことも考えられませんか?

重曹溶液(炭酸ソーダ溶液の方がベター)を汚れにしみ込ませた後でクエン酸溶液をかけると炭酸ガスが発生します。それがものの表面から汚れを浮かせて取れやすくすると。多少中和熱が寄与するかも知れません。

そんな効果を狙ってのことかなぁと思っていました。
すみません 教えてください。

重曹は65度以上のお湯に溶かすと炭酸ガスを発生して、炭酸ナトリウムの水溶液になるというような単純な形にはならないものなのですか?

2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2
チンクちっくさん

反応のギブスエネルギー変化は正ですが,その値は小さいので,なると思います。炭酸ガスは揮散しますしね。それに生成した炭酸ソーダが液をアルカリ性にするので,重曹はいっそう分解しやすくなるでしょう。
☆あろまめぷぅる★さん。

重曹を粉のままオーブンなどで加熱すると、無水炭酸ソーダが作れます。
フライパンで焼いても作れます。

欠点としては無水なので粉飛びが激しいことです。

メーカーなどではこの無水炭酸ソーダに水を加えてよく撹拌粉砕して、粉飛びしにくい含水炭酸ソーダにして販売してます。



Kleeさん。
以前にもどこかのトピに書きましたが、試してみましたところ炭酸ガス発生の発泡で汚れが浮くと言うのは私も確認いたしました。しかし、石鹸などで普通に洗った方がよほど汚れが落ちるのは間違いないかとも思います。


重曹を粉のまま加熱すると効率良く炭酸ソーダになりますが(炭酸ガスと水蒸気がどんどん抜けるので)、水溶液状態だと水が過多のために分解がある程度からあまり進まず、セスキ炭酸ソーダ水溶液よりちよっとpHが低い程度(9前後位)にしかならないようです。
重曹を熱湯でとかしてpH測ってみるといいですよ。
寅壱さん

そういう事実があるのですね。

反応のΔGが26kJ/molと小さく,炭酸ガスが発生するエントロピー変化の大きな反応(温度依存性が高い)なので分解するだろうと思ったのですが(もっとも標準生成エネルギーは結晶の値を使ったので,誤差が多いとは思います)。

あらためて概算してみると,150℃でΔGがゼロになりますね。化学便覧には分解温度270℃とありますが,ほんとうかな?


Kleeさん。

無機工業化学概論読み返してみたら、ソーダ工業の会社でも200℃で焼いてるみたいです。

この辺はやっぱり実際の工業現場とかが一番現実的な工程をやっているんでしょうね。
寅壱さん

勉強家でいらっしゃるので頭が下がります。
200℃で焼くのがもっとも経済的ということですね。

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