ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

戯画戯賛コミュの途中退場マンガ、たなか亜希夫「軍鶏」他

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
物語が佳境にさしかかったころ
不意に終わってしまう作品がある。
毎週毎月読むのを楽しみにしてたのに
消化不良を起こしてしまう。それは・・

コメント(8)

たなか亜希夫「軍鶏」原作:橋本以蔵

漫画アクションに連載されていたが
 休刊にともない一旦休み。
コミックイブニングで
 設定を変えて再開。ところが
またしても消えてしまった。

トーマとどんな戦いになるのか
楽しみにしてたのに、何故だ!!
たなか亜希夫「軍鶏」原作:橋本以蔵

大きく3部に分かれる。
 親殺しの少年が、いじめられないための空手修行し
 武道ではない、凶器としての空手を身に付け
 武道の代表格と凄惨な闘いを行う

 日本に居られなくなり、中国にわたり、
 地下格闘試合で金を稼ぐ(薬中の妹の治療代)
 京劇の孫悟空面の隻腕の怪人と
 凄惨な戦いをおこなう

 なぜか、中国のことは忘れ去られていて
 天使のようなバレーの貴公子トーマと
 彼の兄弟が呼んだ世界の格闘者たちと
 対戦する(前に、連載が消えた)

前の二部がアクション、後がイブニング連載
「キョクシン」or「ケーワン」あたりから
横槍が入ったのではないか?なのだが

全編を通して(偽悪・本音)の主人公が
(偽善・建前)の敵役の皮をはぐ形式になっている。

あたしは、中国篇がお気に入りだ。
後編は、たしかにだらけている。
最初のおどろおどろした暗い精神も
中盤の技と心の描き方の明るさもなくなり
後半は、
ただの格闘(善玉と悪玉)マンガになりさがってしまった。

それでも、最後の一戦を残して居なくなるなんて
寂しすぎるぜ。
江川達也:「日露戦争物語」

日露戦争を書いた歴史小説には
司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」がある。

江川達也氏の「日露戦争物語」は、主人公も
物語の大まかな流れも、ほぼ同じである。
まあ、歴史物は史実に近く描こうとすると
タイムテーブルは同一になってしまうので
いたしかたないことだ。

この作品の問題点は何かというと
日露戦争どころか、日清戦争たけなわのころに
連載が打ち切りになってしまったところだ。
まだ、物語は序章の半ばである。

それなのに10巻を超える冊数になってしまった。

江川氏は司馬氏の「坂の・・」を充分に意識し
それを超えるものを・・の意気込みで始めたのは
言うまでもない。
司馬氏があえて捨てたであろう、資料エピソードを
丹念に拾い集め、画に換えた。
「平壌攻防戦」などは、日清戦争を題材にした
戦後のすべてのジャンルの作品を横断して
出色のできだろう。

それがかえって仇になった。

もともと、2006年5月の、
日本海海戦100周年にクライマックスを
持ってくるつもりだったはずが
とうてい不可能になった。

息の長い良書になるはずが、途中で打ち切られ
凡百の尻切れトンボ西遊記と同じになってしまった。
いささか残念である。

なお、江川達也氏の作品の特徴は
ハードボイルドの対極にある、内面描写の
モノローグの長さである。
一秒考えたことを、数ページにわたって
えんえんと(セリフ)で語らせる。などを
平気で行っている。
こうした、マンガ文法から外れた表現には
賛否というより好悪で評価されることが多い。

稀有の才能、なんだがなぁ。

「クラダルマ」画:柴田昌弘    

少女漫画雑誌「花とゆめ」は、おおっぴらにはできないが
定期読書の対象だった時がある。
それは、柴田昌弘の「ブルーソネット」や「紅い牙」が連載されていたからだ。

その、柴田昌弘が「クラダルマ」を描いた。(連載雑誌は忘れた)
単行本が出るたびに買った。(今は無い・・かみさんに捨てさせられた)
それは、

性交時に超人的な力を「与えたり」「受け取ったり」する能力をもつ
密教的秘密集団と、新興宗教集団とが
(カーマスートラと立川流のおどろおどろしい対立か?)
政治の世界の水面下で暗闘する。そこに、女性アレルギーの
主人公が関連して・・・
柴田昌弘らしい、エロとバイオレンス、そしてドタバタ。

新興宗教集団が世界征服をもくろんで、それをどうやって
阻止するのか・・

と物語が佳境に入ったところで、「現実の世界」では
「地下鉄サリン事件」が起きてしまった。

物語は、急転直下、大団円をむかえてしまい、連載が終わった。
もっと続けて欲しかったのに・・残念であった
柴田昌弘さんのHPは↓です。

http://www.linkclub.or.jp/~shakan/
諸星大二郎:「西遊妖猿伝」

困った時の西遊記、一度は描きたい西遊記。なのかね
ネタをこれらからとった作品は非常に多い。
数え方にもよるだろうが
西遊記を種本にしたり、設定を借りたり、人物を借りたりした
マンガは100を越えるらしい。
かの手塚治虫ですら「ぼくの孫悟空」を描いている。

玉石混交というか、石ばっかりというのか
【西遊記】で最後まで読ませる作品はほとんど無い。

「西遊妖猿伝」その絵づらがやや汚い(黒っぽくて稚拙な)
諸星大二郎が、ヒトである孫悟空を主人公に西遊記を描いた。

妖しい物語は諸星大二郎の真骨頂で、そのあたりは好きなのだが
いかんせん、ややもったりしたペースで物語が進む。
これでは、天竺まで行けそうもないな、と思っていたら
唐国のはずれまで来たところで連載が終わってしまった。
火炎山にまでも達していない。

残念というか、しかたがないというか、
続きを描いてくれないかな、の一篇である。

村上もとか:「RON−龍」

ビッグコミックオリジナルに連載の「RON−龍」が
去年ののことだが最終回を迎えた。
その大河ぶりに比べて、いささか蛇尾な終わりである。
大風呂敷を広げすぎた感がある。
しかし、釈然としない
なにかの横槍が入ったのではないだろうか
たとえば、最近の日韓日中の政治問題にからんで
なにかの連載妨害が働いたのではないだろうか。

連載中、最も気になったのは
「甘粕」の扱いである。
大杉栄拷問死事件の敵役ともいえる
「甘粕」の人物像の描き方が
ある種の人たちには「とても」木に触る、であったのでは
ないだろうか。

けして嫌いな作家ではないので
残念なことである
この、最後の一年分くらいのために
この作品は、代表作にはならないと思う。

じじいの上げる代表作は「岳人列伝」
今では、古本屋かマンガ喫茶でしかお目にかかれないと思う。

北崎拓『ますらお 〜秘本義経記』

連載終了が1996年。
少年マンガとしてきれいでしっかりした
時代マンガ。

なんだが、壇ノ浦で安徳天皇を救出したところで
突如打ち切りになってしまった。

義経記はこの後、法皇の暗躍、梶原の讒言、腰越状。
九州放浪、静との別れ、吉野落ち、富樫、奥州衣川。
と続く、はず。まだ半分が終わったに過ぎない。

たぶん、であるが。座り小便してしまった
幼い安徳天皇の描き方に、誰か「木に触った」人がいた
のであろう。

非常におもしろかったのに残念だ。
 (今、月刊少年マガジンに、別人義経の連載があるが
  あれよりは、はるかに物語が重厚だった)
北崎拓さんは、今ではラブコメばかり描いているようだが
そちらは、少々甘すぎて読む気にならない。
なにか、迫力が失われてしまっている。残念だ。
そのうちに、消えてなくなると思うので、ニュースをコピー。

うーん。そんな事情もあったのか。
でもなぁ。一部と二部は別物だし。
三部は一部の続きというより、バージョンダウンだしなぁ。

それより、かぶくもん、と喧嘩猿。ちゃんと終わってくれ。

---------以下コピペ------------------------------------

人気漫画「軍鶏」謎の休載の舞台裏 著作権めぐり訴訟トラブル
6月28日8時0分配信 産経新聞


 ■漫画家VS.原作者のバトル

 青年漫画誌「イブニング」(講談社)に連載され映画化された人気漫画「軍鶏(しやも)」をめぐり、漫画家と原作者が著作権を争い、東京地裁で訴訟になっていることが27日、分かった。訴えた漫画家側は「ストーリーも人物設定もすべて自分が作り上げた」と主張している。漫画業界でこうした著作権トラブルは少なくないが、訴訟に発展するのは珍しいという。「軍鶏」は今年1月から休載が続いており、ファンの間では「謎の休載」と話題になっていた。

 原告の漫画家、たなか亜希夫さんは原作者の橋本以蔵さんを相手取り、作品の著作権者がたなかさんであることの確認や単行本の著作権料約1億5000万円の支払いなどを求めている。27日開かれた第1回口頭弁論で、橋本さん側は争う姿勢を示した。

 「軍鶏」は、優等生だった主人公が自分の両親を殺害後、少年院で空手を身につけ、格闘家らと戦うというストーリー。訴状によると、平成10年に「漫画アクション」(双葉社)で連載が始まり、16年からイブニングに移行。単行本は25巻で約530万部が発行され、今年5月に映画化された。

 たなかさんは、「橋本さんは連載当初に大ざっぱなあらすじが書かれた原稿しか出しておらず、ストーリーやキャラクター設定、せりふなどすべて自分が行った」とし、「軍鶏は自分が単独で創作した作品」と主張している。

 橋本さんは「弁護士に任せており、コメントできない」としている。

 著作権に詳しい弁護士によると、漫画界で原作者と漫画家のこうしたトラブルは珍しくないが、訴訟にはならず、水面下で解決することが多いという。

 訴訟で争ったケースとしては、人気少女漫画「キャンディ・キャンディ」が知られる。このケースでは原作者が絵に対する著作権があると訴え、最高裁は「漫画はストーリーに基づく二次的著作物」と認定し、原作者にも絵の著作権を認めている。

 業界に詳しいコラムニストの夏目房之介氏は「漫画界には契約書を交わす慣習が少なく、原作者と漫画家の仕事の分担もあいまい。それでも著作権料は折半が多く、漫画家が怒るのも無理はないかも。しかし、漫画家はおとなしい人が多く、裁判沙汰(さた)になるというのはよほどのことだ」と話している。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

戯画戯賛 更新情報

戯画戯賛のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング