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アントン・ウェーベルンコミュのOp.27 変奏曲の音程

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はじめまして。mixiに最近入会し、今しがた本コミュニティに登録しました。特に音楽をきちんと学んだわけでもない、ピアノが趣味の人間です。

さて、WebernのOp.27変奏曲は興味が尽きず、暗譜するくらい何度も弾きながら、なお様々な色彩を見出せるようになるべく、繰り返し弾いています。

まるで万華鏡のような曲ですが、この曲は、出だしのファ−ミから始まって、(オクターブを一つ外した)7度または9度の音程が多用されていますが、7度や9度の必然性がわからずにいます。

7度または9度からスタートしなくても、他の音程から始めてもよいと思うのですが、他の曲は楽譜持っていないのでよくわからないのですが、なぜウェーベルンのシステムでは7度または9度に戻る必然性があるのか?審美的な理由なのか?記号的な意味があるのか?それとも、それはOp.27固有の特徴なのか?・・・このあたりのことおわかりの方いらっしゃいましたら、教えていただけましたら幸いです。

いつも弾きながら、ファ−ミとスタートする必然性を消化できないでいるのです。よろしくお願いいたします。

コメント(16)

ありがとうございます!(mixiの威力はすごいですね。)

なるほど、次の音の予測から来るわけですね。たしかに、緊張の高い音程だけに、都度カタルシスがあります。
Op.27変奏曲の2楽章(鮮烈なスケルツォ)は、全ての音が、A 音(ラ(イ))を中心に鏡のように相似形になっています。
♭シ−♯ソ ラ−ラ ♯ド−ファ(ラを中心に8半音上下) シレ−ソミ  ・・・

秩序があるのでとてもきれいですが、これはもしかしたら立派な調性音楽なのか、調性感と何かしら関係してくるのか、例えば、A-dur やa-moll の音楽の聴き取り方にも影響してくるのか、考えてしまいます。

たまたま私は晩年のロベルト・シューマンが好きで、晩年のロベルト・シューマンは、A音の幻聴に悩まされていて、作品にもA音の吸引力の深さと、そこから逃れようとする痛ましさと魅力がありますが(ヴァイオリンソナタ、ヴァイオリン協奏曲など。因みに交響曲4番も全楽器によるA音のユニゾンの強奏から始まる・・・)、ウェーベルンのOp.27の2楽章を聴く/弾くことと、シューマンの晩年の作品を聴く/弾くこととの間には、何らかの関係があるのか、ないのか、考えてしまいます。

また週末にでも弾いたり聴いたりして感じながら考えていきたいと思います。(ところで、Op.27の楽譜は銀座のヤマハなどに行けば沢山置いてあります。どこかの音大の必須曲なのでしょう。デジタルピアノでも置いておけばすぐに試せますので、お勧めです。)
絶対音感コミュというところで、面白い時計が紹介されていましたので紹介します。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=10726776&comment_count=9&comm_id=9702
文字盤の替わりにC, C#, D, ...と12音を一周させた12音音楽理解に役立ちそうな「時計」です。

それに対して、次のようにコメントしました。
>こうしてみると、12音を円環に配置すること自体の意味は大きいですね。近親調を身近にできることは勿論ですが、最近たまたま、Webern のOp.27の変奏曲を弾いているのですが、12音の円環の上にマッピングしてみると、音程の味わいをとても理解しやすいです。たとえば、同曲では「対角線の音」を繰り返しアクセントに使っていることが、この時計を見ながらわかりました。(19小節以降の) C#-G  G#-D  F#-C 等々。
お松さん、トピの質問についてなのですが、もしよろしければ引き続き教えてください。

>F-Eでスタートしたらの答えでですが、この場合OP.27のダイアトニックセット確定の理論を使うと、次の音はBかB♭の2パターンしか使えません、

・・・ということは、最初の3音(FE-B)でもって、「ここまでは○○調(または△△調)」と決まる、ということでしょうか?


>ダイアトニックセット確定の理論

・・・この理論は、どこかで(何かの教科書で)学ぶことができますか?



それにしてもこの曲、最初の12音の扇のような音型の組み合わせ、
(FE-B) (F#G-Cis) (AB♭-E♭)(CD-G#)
が、あたかも、
  ピヨ パヨ ポヨ ペヨ
と違う色調を持つ丸い図形が空間の中にあっち向いたりこっち向いたりして浮かんでいるかのようなクレーの絵のようなイメージを思わせ、しかも、(スラーに着目すると)それらの図形は重層的でもあるという、最初の12音が出揃うまでの間だけで興味の尽きない音楽です。
お松さん、ありがとうございます。

ご紹介いただいたもの、私に十分咀嚼できるかどうかわかりませんが、勉強させていただきます。

いずれにしても、私の考えでは、12音セリーに人が惹かれるのは、12音セリーが12音セリーとして面白い、というわけではなく(面白くない)、

○12音がいくつかの特徴的な部分集合に分けられて、補完しあって12音が埋め尽くされていくプロセスが面白い
(例えば、シンプルな例だと、増3和音を4つずらして重ねて12音が埋め尽くされるなど)

○それら部分集合は、別の角度から見ると重なり合っていたりすると、その重層性が面白い
(ウェーベルンOp.27の出だしであれば、スラーのつながりで表現されているもの)

・・・

ということだと思っておりまして、そのことから、お松さんの紹介された、3つという最小限の音で解決しながら素早く転調していく、という考え方に惹かれました。
(追伸)

なるほど、理解しました。

1つのダイアトニックセットの中から2つの音を抜き出した場合、増4度(対角線の音程)になる組み合わせは、1通りしかないのですね。

逆に、増4度の関係にある2つの音があったら、その2つの音が含まれるダイアトニックセットは2通りに絞られるのですね。

(上記コメント4の音階時計のような円環を描いてマップしてみたらわかりました。)
>ピッチクラス集合の分析を行うには

こんなのを見つけました。

Java Set Theory Machine...
http://www.jaytomlin.com/music/settheory/

(歴史的しがらみを持つ)普通の楽典の教科書のシステムよりも合理的な感じで、最初からこのシステムで学んだら良さそうですね。
>ダイアトニックのユニークな特性として、各音程の出現頻度がすべて違うという点があります。

・・・これ、直感的には、目から鱗に近いです。というのも、音を知覚する上では、5度圏の物理的/心理的吸引力からは逃れられない、ということには共感しておりまして、5度圏から作られたダイアトニックセットにおいては、その音程を知覚する時にも、何かしら重心(中心音はどっち、と方向性を感じさせる力)がある筈、と思っていましたので・・・
(前書き込みの付記)

よく考えれば、C-G-D... 、あるいは、C-F-B♭...と、「5度ずつだんだん遠い調になる」という、あたりまえといえばあたりまえのことをさしていると思うのですが、

それが、「音程の出現頻度」、ひいては「音程の出現確率」につながっており、

それがひいては、「調の推定」、ひいては「調性感」につながるのだ、

・・・ということが目から鱗です。
Webern Op.27 の出だしもよくわかりましたし、Circle Of Fifth を常に手元に置いておくことで、いろいろな洞察ができそうですね。
> 3:
> Op.27変奏曲の2楽章(鮮烈なスケルツォ)は、全ての音が、A 音(ラ(イ))を中心に鏡のように相似形になっています。

・・・と、以前自分で書き込んだ3番目の書き込みについてなのですが、これも、Circle Of Fifths(五度圏)で考えてみればいいだけですね。

・・・というわけで、添付図のようにつらつらと2楽章をマップしてみたのですが・・・こういうのを調性感があるというのかどうか・・・
(図は2楽章の前半のみ。太さは出現回数を反映、点線は装飾音、FとかPとかいうのは強弱、FとかPとかの前の数字は出現するフレーズの順番)

2楽章はフレーズが全て、A音を中心とする対角線。それがこの図で言えば右側とか左側とかだけに集中してくれれば、調性感あり、ということになるのでしょうが、円の全般にまたがってしまっている。もっとも最初のうちはフォルテは左側に集中しているので、D♭-Durっぽいと言えないこともない・・・

(あまり意味のあることやっていないかもしれませんが、調性感を常に探している人間(人類?)としては、一度は考えてみたくなるところではないかと・・・)
サブハーモニクス(下方倍音列)というものが鳴っていると想定すると(※)、特定音を中心に上下対称、という曲にも大いに意味があることに気づきました。とならば、再度、ピアノの中に耳を澄ませてみなければ・・・

※実際にそのような物理現象があるのか、単に心理現象なのかは知りません。下方倍音を使って演奏する木村まりさんというヴァイオリニストがいるそうですが・・・

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