ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

マイクの物語コミュのギアス高校野球 第10話 ルルーシュのリード

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
アッシュフォード学園の攻撃も終わり、いよいよSEED高校の攻撃が始まる。

ミリアリア:一番、サード、ミゲル。

ミゲル:うっしゃ!

ルル:(ミゲルか・・・・俊足を活かした、シュアなバッティングができる打者だ。ただ、初球は、ほぼ振ってこない。扇さんの最初のピッチングと言うこともあるし、まずはストライクを取りに行くか。)

扇がコクッと頷く。
そして、シュッ!
カーン!

ルル:なっ!

あろうことか、ミゲルは初球から打ってきた。
打球は、1,2塁間を抜けるライト前ヒットだ。

ミゲル:よっしゃ〜!

イザーク:いいぞミゲル〜。

ルル:くっ!なんということだ。去年までのデータでは、一度も振ってこなかったのに。

扇:すまないルルーシュ打たれちまった。

ルル:あ、いや。すいません。まさか初球を振ってくるとは思わなくて。

扇:やつらも成長したと言うことだろう?

ルル:(ならば、新たなデータとしてインプットしておかなくては。)

ミリアリア:二番、セカンド、ノイマン

ルル:(俺と同じタイプでバントのスペシャリスト。だが、問題は、ミゲルの盗塁だ。ここは、ウェストして)

扇がコクッと頷く。
先頭打者を出しただけあって緊張が走る。
そして、シュッ!
タタタタタタッ
ミゲルが投球と同時に走る。

ルル:よし!これなら俺の肩でも刺せる!

ルルーシュがはずれた球を捕球しようとしたとき、目の前に黒い影が。

ノイマン:でやああああーーーー!!!

コンッ!
なんとノイマンがボールに飛びついてバントしてきた。

ルル:なっ!

扇がボールを拾う。

ルル:セカンドは、無理だ!

ズザー!
ミゲルがセカンドに滑り込む。
扇がゆっくりとファーストに投げた。
ポスッ。

キラ:アウト!

当然、体勢の悪いノイマンは、その場で動けずアウトになった。

ルル:くっ!みすみす送らせてしまったか。

扇:ドンマイ。いい判断だ。次きっちり締めていこう。

ミリアリア:三番、ピッチャー、イザーク。

ルル:(直球にめっぽう強いイザークか。しかも、直球で待っていても変化球にしぶとく食らいついてくる。やっかいなバッターだ。ここは、インハイボール気味で身体を浮かせるか。)

扇がコクッと頷く。
どうやら扇は、ルルーシュのリードを全面的に信頼しているようだ。
まだ、一年だというのに。
あるいは、自分で配球を決めることができないイエスマンなのか。
とにかく、扇がインハイに投げた。

イザーク:なっ!

扇:しまった。

扇が投げた球は、あろうことかイザークの顔面に向かってしまった。
イザークは、よっぽど顔にボールが向かう星の元に生まれたようだ。

イザーク:くっ!

カン!

ルル:なっ!大根切り!

まるで剣道の「面」のような打ち方でイザークは、ボールを打った。
シュッ!
打球は、扇の横をすり抜け二遊間を抜けていく。

ミゲル:よっしゃ〜!先制点もらい。

ミゲルが三塁を蹴る!
コロコロコロ。
ボールは、中途半端な位置で転がっている。

ルル:まずい!当たりが悪いのが、災いしている。

???:でやああああ!!!!

センターが猛然とダッシュをしてくる。

ルル:来い!スザク!

それは、他でもないスザクだった。
スザクがボールを拾うと、

スザク:とどろけサンダーボルト雷ランスロットウルトラボーーーーーール!

叫んでいることは、意味不明だが、スザクの投げた球は、凄まじいうなりを立ててルルーシュの元へ向かってくる。
ビューーーーン!
ドスーーーーン!
ルルーシュのミットが激しい音を立てる。

ルル:痛ぅっ!。

ミゲル:なっ!

ボールが届いたのを見て慌ててミゲルが戻ろうとする。
体勢が悪いのか、なかなか前へ進めない。
そこへ・・・・・パスッ。
ルルーシュがタッチした。

アスラン:アウト。

もしミゲルがそのまま突っ込んでいたらルルーシュを吹っ飛ばしてセーフだったかも知れない。
しかし、ルルーシュがへっぽこ主人公だということを知らないミゲルは、あわてて逃げる選択をした。

ルル:よし!(危なかった〜。あの距離からのスザクの球を捕れたのが奇跡的ならば、相手が飛び込んでこなかったのも幸いした。)

扇:よ〜し、ナイスだルルーシュ。

これでツーアウト一塁になった。

ミリアリア:四番、キャッチャー、ディアッカ。

ディアッカ:ふぅ〜。それじゃあ、行きますか〜。

ルル:(こいつの長距離砲は、油断ならん。藤堂先輩よりも上かも知れない。ここは、一球外して・・・・・)

扇:そうだな・・・・・

扇が、外角に外れるボール球を投げた。
シュッ!
キーーーーン!

ルル:なっ!

確かにボール球だったが、ディアッカは、無理矢理その球を引っ張った。

ディアッカ:グゥ〜レイト!

ルル:バカな!ボール三個分は、外したボール球だぞ。それを無理矢理打つなんて・・・・しかもこれは・・・

ライト南がバックするが・・・・・・・すぐに諦めた。
ボールは、フェンスを越え、ホームランになった。

ワー。
SEEDベンチが盛り上がる。

イザーク:まあ、上出来だな。

ディアッカ:もうちょっと何か言えるんじゃないの?

イザーク:ふん、お前ならやると思っていたさ。

ガシッ!
イザークとディアッカが肘と肘をぶつける。

ルル:くっ!あり得ん。これが、実戦なのか・・・・・こんな事は、予想が。

扇:おーいルルーシュ〜。

ルル:しかし、それでは、俺は何のために・・・・・

扇:ダメだ聞いてない。お〜い、カレン、頼む。

カレン:はい。

タタタタタタッ
カレンがルルーシュの元まで走り・・・・・・・・・
ボスッ!

ルル:ぐはっ!

ルルーシュの尻に膝蹴りを食らわした。

ルル:なっ、何をする!

カレン:いつまでうじうじ考えてんだ。まだ試合は、始まったばかりだろう。あんたのリードに問題があったんじゃない。ただ、相手があんたのリードを上回る実力だったと言うことだろう。これが、実戦なんだ。次に活かせばいいだろう!

ルル:・・・・・・そうだな・・・・・すまないカレン。

アスラン:あの〜。そろそろいいでしょうか?

ルル:ああ。すまなかった。今守備につく。(そうだ。やつらが、俺の想像を超えるプレーをするならば、それを計算したリードをすればいいだけのこと。やってやるさ。)

ミリアリア:五番、ファースト、アデス。

ルル:(こいつもストレートにめっぽう強い。だが、変化球でタイミングを外せば、)

シュッ!
扇がルルーシュのリード通りに外角低めにカーブを投げる。
カーン!
しかし、アデスは、これを引っ張った。
ボールは、左中間へと向かっていく。

イザーク:よっしゃー。長打いただき。

しかし、

スザク:オーライ、オーライ、オーライ!

パスッ!
あろう事か、スザクは、その球を捕ってしまった。

イザーク:なっ!

アデス:ちっ!

ルル:ふぅ〜。予想よりも飛んだが、スザクに助けられた。

スザクのファインプレーで二度もピンチを脱したアッシュフォード学園。
次は、そのスザクからだ。
さあ反撃開始だ〜。

次回、ルルーシュの策略 へ続く
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=62578881&comm_id=2002428

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

マイクの物語 更新情報

マイクの物語のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング