劇場に映画を観に行こう♪コミュの日日是好日(にちにちこれこうじつ)

★★★☆☆

ふとしたきっかけで茶道を学び始めた女子大生が、茶道を通して大人の女性として成熟していく物語です。
わりと作品の評判がいいことは知っていましたが、都心まで出かけて1,800円の当日料金で観る気までは起きなかったのですが、地元の映画館でもやっていることを偶然知ったので、今さらながら昨日観てきましたw

最初の方は、茶道の細かい作法に関する説明(袱紗(ふくさ)の畳み方とか)が延々と続き、正直かなり退屈でした。

そもそも、全体的に地味な話なので、ネットでの評判が良いからと言って、私のように過剰な期待を持って観に行くと、それほど良い映画かなぁ？と感じてしまう方もいるのではないかと思います。
途中で、茶道の教室にある意味「スーパールーキー」的な新人が入るのですが、ほんのチョイ役で終わってしまったので、一体何が言いたくて彼女を登場させたんだろうと思ってしまいました。けっして、茶道教室の生徒間の嫉妬のエピソードが見たかったわけではないですが、観ていて、あまりにもシナリオに起伏が少な過ぎると感じました。

また、ストーリーとは直接関係ありませんが、古風な顔立ちの主演の黒木華はともかく、現代っ子的な顔立ちの多部未華子は、染めた髪をアップにした着物姿があまり似合っていないなぁと思いました。^^;;

あと、黒木華が演じる主役がある程度の年齢に達してから発するセリフに、お茶の前に食べるお菓子を口にして「すごい美味しい」というのがありましたが、基本的に日本語の形容詞は副詞でしか修飾できませんので、「すごく美味しい」というのが正しい日本語だと思います(いわゆる「ら抜き言葉」同様、テレビ番組だったら字幕テロップ上で訂正が入るレベルの、明らかな間違いです)。女子大生の頃のシーンならともかく、ある程度の年齢に達してからこういう誤った日本語を茶道の教室内で使っていたのには、少し違和感を感じました。

https://www.nichinichimovie.jp/