劇場に映画を観に行こう♪コミュのブリッジ・オブ・スパイ

★★★☆☆

米ソの冷戦の中、お互いの国で捉えたスパイを交換し合うタフな交渉を任されたアメリカ人弁護士の姿を描くドラマです。
実話を元にした脚色がされた作品です。(日本語字幕では「実話を元にしている」と出ていましたが、”based on true story” じゃなくて、”inspired by true story” と画面に出ていたので、通常の実話ものより脚色されている部分が多いと思われます)

142分と長めの作品ですが、前半のソ連のスパイの裁判のシーンが無駄に長くて、肝心要の米ソのスパイ交換の交渉は、ものすごくあっさりしています。主人公が、「風邪を引いているので、早く帰りたい」というセリフを連呼するのですが、本当に、デリケートなはずの交渉がものすごく早く片付いてしまいます。(苦笑)
期待していた米ソの駆け引きも、ほぼ全くと言っていいほどありませんでした。東ドイツとの駆け引きが少しだけある程度です。
ジョエル＆イーサン・コーエンが脚本を担当というのが売りの作品ですが、シナリオのバランスが悪すぎると思います。

監督が、どんなテーマの作品でもそれなりにこなすスピルバーグですから、根本的に出来が悪いわけではないし、トム・ハンクスは文句なしの名優ですから、それなりに見ごたえはあります。ただ、正直なところ、何も感動できる箇所は無かったです。

http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/