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昭和の本が好き♪♪コミュの「山田長政の密書」・・・中津文彦

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逃亡者としてシャム(タイ)に渡りながらも、アユタヤでソンタム王の信頼を得て貴族待遇の親衛隊長、日本人町の頭領の地位に昇りつめた山田長政。しかし草創期の徳川幕府やアジア進出を狙う西欧列国の国際諜報戦の荒波の中で次第にその運命を弄ばれていく…。伝説の快男児の活躍と死の謎に鋭く迫る長編歴史推理小説。

コメント(2)

ときは江戸初期。
豊臣秀吉のそれをさらに発展させる形で貿易政策を推し進める家康の膝元から漏れ落ちるように、シャム(現在のタイ)に流れ着いた男がいた。

男の名は山田長政仁左衛門長政。
日本人傭兵部隊の長として国王護衛の任に就くや、たちまち頭角を現し、爵位を重ねてついには属領地リゴールの総督(リゴール王と俗称されるほどの地位)にまで登りつめたとされる。
英明な王のもとでビルマからの独立を勝ち取ったばかりのシャムで波乱の人生を送った長政は、しかし総督就任まもなく政変にからんで毒殺されてしまうのだが、帰朝果たせず異邦で没した遣唐使・阿倍仲麻呂以来、日本人を母に持つ明の鄭成功を除けばほとんど唯一、外国政府で重用された日本人である。権力の中枢という意味では、現在に至るまで彼ほど異国に食い込んだ日本人はいないだろうと思われる。

日本における彼に関する資料はほとんどなく、わずかに駿河出身ということのみ伝わるばかりで、その実態は謎に包まれている。
方やのタイでも、当時の公文書は固有名ではなく爵位や官職名で記録されていたため、実のところ山田長政の実相は明瞭には浮かび上がってこない。
それゆえ、山田長政なる人物は実在したのだろうがリゴール王になるほどの目覚しい活躍はしておらず、大東亜共栄圏の先触れとして過剰に演出された幻の邦人伝説ではないか、とする人もいるらしい。

いずれにせよ真偽は歴史の彼方だが、織豊時代から3代将軍家光によって鎖国制度が敷かれるまでのわずかあいだ、東南アジア各域に分布してポルトガル・オランダ・イギリスなどの競合勢力と向こうを張って国際貿易に従事した日本商人や日本人町の隆盛を代表する、あるいはそのイメージを集約した人物像が山田長政である、とは言えるだろう。
そしてそれは、間違いなくロマンだ。

(アメブロ・辻斬り書評より)
シャム(タイ)の日本人街のこと

http://homepage2.nifty.com/heritage200/vietnam/japan.htm

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