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昭和の本が好き♪♪コミュの「内灘夫人」・・・五木寛之

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かって米軍の試射場があった内灘の浜は、いまは静かな海水浴場に変わっていた。ニセアカシヤの群落を抜けると、青黒い日本海を背景に白い砂浜がひろがっている。「これがあの内灘なんだ」。四十年以上も前になる。軍事基地化反対を叫ぶ大学キャンパスの立て看板で「内灘闘争」の文字を読んだ。田舎の高校生にとって、なぜかそれが大人びて、新鮮にみえたものだ。

読み始めは、「エマニエル夫人」の日本版のようなイメージだったが、実は主人公の霧子が青春時代の学園闘争を経て、そのまま同士と結婚・・・
その16年前のあまりにも強烈な時代を忘れられず、変ってしまった夫への思い・・
あのときに比べ、この虚無的な日常・・

そんな時、ふと道でいまの学園紛争を戦っている「森田」を見たことから、「森田」に昔の自分達を重ねのめり込んでいく・・・
しかし、結局「森田」を手に入れることなどできるわけもなく、ついに夫とは離婚、内灘で一人で暮らしていこうと決意するまでの物語・・・だった。

1950年生まれの私にとっては、ちょうど霧子と森田がであった頃が15歳くらい・・・随所に出てくる「ゴーゴー」とか、「クスリ」とか、私自身も読みながら遥か40年前の自分の青春時代を振り返ることしばしば・・・

又、有名な「日本赤軍」の事件、浅間山荘や内部闘争なども思い出し、まだ当時の残党が北朝鮮で亡霊のように生きているんだなぁ・・・と。

いまの若者には考えられない時代だったなぁ〜〜と、感慨深く読みました。


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