老犬コタを励ます会コミュのお別れの後　～その前にお葬式～

トピック「8.しつけ担当の母に聞く」で、
＞―コタに何かあったらすぐ連絡してね。
＞大丈夫。コタはきっと教えてくれる思うよ。何も言わずに死ぬことはないと思う！

と、力強い母の言葉をいただきましたが、コタの死に目には会えず…。
亡くなる少し前までご飯を少し食べてお水を飲んで、弱々しいながらもいつも通りの様子。
ご飯が終わってコタ専用のソファに寝かせてしばらくしたら、いきなりオシッコ(というか体の水分)を漏らし、こと切れた様です。
ギリギリまで生きて、とうとうスイッチが切れてしまったのでしょう。
母もまさか死ぬとは思わなかったと言ってました。
そんな状態だったので、母から連絡をもらってすぐに車を吹っ飛ばし最高記録30分で実家に着いたのにコタはちょっと冷たくなっていました。
でも、コタはよく頑張った！エラいぞコタ！！

仕事は1月4日までがお正月休み。
死に目には間に合わなかったけど、私も母も弟も仕事が休みで、みんな揃ってコタを送ることが出来ました。
ナイスだコタ！

正月早々営業しているペットの葬儀場もあり、朝10時コタを連れみんなでペット霊園へ。
霊園までは私がコタを抱っこ。
もうこれが最後かと思うと再び泣けてきて、｢生き返んないかなぁ？｣なんてありえないこと考えたり。
霊園に到着すると、係のおじさんが神妙にお出迎え。
この方も正月早々ご苦労さんです。
コタをおじさんに渡し、小部屋で待機。
しばらくして係のおじさんに呼ばれ隣の部屋に移ると棺に納められコタが…。
またまた涙ぐみながら、棺の中に思い出の品を納めコタを撫でてると係のおじさんがマイク片手に｢え～、これから扇原コタロウ様の葬儀を行います」って!!!!!!!!!!

｢そんなん聞いてない！私はただ静かにコタを送りたいだけなのに！！｣
…と、思う間もなく葬儀は進みます。
ラジカセからお経が流れ、おじさんが勝手に、コタのことを何も、これっぽっちも知らないくせに“お別れの言葉”をスピーチします。
｢コタロウちゃん、17年間ありがとう。楽しかったことや嬉しかったこと、時にはイタズラして私たちを困らせたりもしましたね。それも今ではすべていい思い出……｣
ちょっとエコーのかかったマイクでしらじらしい言葉が流れ、私の流した涙は乾きました。
はっきり言って興醒め。
いつも同じ文章で名前と年数を変えてるのでしょう。
これで泣いちゃう人や、ありがたがる人もいると聞きましたが、私は迷惑。
料金表には｢火葬｣としか書いてなかったのに、こんなオプションがもれなくついてくるとは…。
なんだかなぁ～。

葬儀が終わって弟と母に感想を聞いてみると、やっぱり同じようなことを思ってたらしく、バツが悪いような雰囲気に。
まぁでもコタにはちゃんとお線香あげたし、あとは焼き上がるのを待つばかり。（パンみたいだ…）

1時間ほど時間があったのでみんなでファミレスへ。
でも、朝からご飯食べてないのにあまりお腹もすいておらず、棺に花を入れればよかったとか、写真撮るの忘れたとか、反省しながらどんよりと1時間を過ごして再びコタを迎えに霊園へ。

コタは骨になっていました。
老犬だった割にはけっこうキレイな骨。
みんなで箸でつまんで、コタは小さな骨壺に納まってしまいました。
肉球のつるつるした骨だけもらおうかと思ったけど、肉球の骨がないとコタが困るかと思ってやめました。

今、コタの骨壺はおばあちゃんの部屋に置いてあります。
しかも5年前に亡くなった伯父さんの遺影のお隣に。
「骨になれば犬も人もみんな仏様」と言うおばあちゃんの言葉はありがたいと思うけど、伯父さんにちょっと申し訳ない気分…。

さてさて、コタの“お骨”。これからどーする？？

つづく