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2008年05月14日05:07

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The Long and Winding Road

体調も良くなり今日実家から帰ってきた。
実家を出て一人暮らしするまで長年使用した我が部屋で寝たのはちょっと感慨深いものがあった。
今は親父の書斎のようになっているが、若干、昔の我が部屋の面影が残っている。
ほぼ寝たきりでする事もなかったので何か面白い物はないかと部屋の中をあさった。
親父の見てはならない秘密の書などは発見する事は出来なかったが、昔読んでいたドラゴンボールの単行本を見つけた。
暇だったので読みまくった。
よほど心が弱くなっていたのだろう、ピッコロさんが身を盾にして悟飯を守りナッパに殺される所でオイオイ泣いてしまった。
そして悟空が現れナッパを界王拳で倒すのだ。
界王拳・・・そういえば、38度の熱がある時に俺様は界王拳を無意識に体験した事を思い出した。
朝のラッシュ時、吊り革にぶら下がり耐えている時に、目的の駅に着いたのであろう目の前の女子高生二人組みが席を立った。
やったあ!立ってるのがやっとの辛い状態だったので、すかさず席に座った。
一つ席が空いてるのに隣の席には誰も座ろうとしない。
なんでだ?と思い目をやると席にはお財布が乗っかってた。
あー、だからか。と一瞬納得したが、「届けるのよ!」という森ちゃん天使の声を聞いた我輩は財布を握り締め人を掻き分け電車を降りた。
アホの女子高生二人組みの姿が見えないので、とりあえず改札方面にホームを駆ける。
すると階段手前でアホの女子高生二人組みの姿が見えた。
光の速さで駆け寄り「どちらかお財布忘れていきませんでしたか!?」と尋ねると「あっ!ああ!!」とブサイクの方が財布を受け取った。
我輩は「まだ間に合う!」と冷静にも判断し直ぐに今降りた電車に飛び乗った。
その時間、数十秒だろう。
席に座る事は出来なかったが、あの世で真利亜が「さすが私の旦那様!」と鼻息を荒くしているだろうと思った。
フフフ・・・イカしてるぜ俺。
と、同時にすごい事に気付いた。
この体調でよく俺、あんな俊敏に動けたな・・・
まさしくそれは今現在、自分が動ける絶対値以上の動きであった。
ハッ・・・界王拳!?
俺様は無意識に界王拳を発動させていたのだ。
人間、その気になれば動けるものだと改めて悟った私は自分に甘えず38度の熱で働き続けた。
そうして得た結果が強制送還実家行きであった。
頑張ればなんとかなっても頑張りすぎるとダメよというのも学習した。
また一つ大人になった。
大人になる道は遠く曲りくねった道であるなと痛感する。
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