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2008年03月04日20:50

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Ukraine'43

2016/10/16 文中の星作戦(第三次ハルコフ戦)は、むしろ、第四次ハリコフ戦の方がふさわしいかと思われます。

 2月24日のYSGAの例会で "Ukraine'43" をプレイしたので、それについて書いておきます。
 ゲームはタイトルにある通り、1943年のウクライナをめぐるドイツとソ連の戦いを描いています。とてもわかりやすくていいと思います。
 有名なところを挙げると、星作戦(第三次ハルコフ戦)なんかもここに含まれます。
 というわけで、情勢としてはソ連軍が優勢ですが、ドイツの反撃もなかなか強力です。

 このゲームはコマンドマガジン日本語版60号(10周年記念号)の付録です。
 置く場所がなくてコマンドマガジンは52号までしか買っていなかったのですが、あまりの評判の高さにこれだけは手に入れました。それだけに思い入れのあるゲームです。
 ソロプレイにも力が入ったのですが、それなりにヘビーな内容でして、1ターンと少ししか進みませんでした。
 実際のプレイについては、コマンドマガジン同号のプレイ研究がとても参考になります。
 あまりに参考になりすぎて、ついそのまま実行しそうになりましたが、それも芸がないのでちょっとひねりました。でも、現実の経過からすると、変えない方が良かったようです。ちょっと悔しいですが、いずれは自分なりのムーヴを作って臨みたいところです。

 YSGAブログのトピックは、下記のリンクからご覧ください。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/21434/2605319#2605319
http://img.doblog.com/22000/u21434/5000/FI2605324_5E.jpg

 今回は私が初めてということもあって、7ターンまでのショートシナリオをプレイすることにしました(相手の方は2回目)。
 またまた私の担当はソ連軍です。
 序盤のソ連軍の攻勢の軸は北のハリコフ前面、中央の Izium 突出部、南方の3つになります。
 このうち、前二者は戦力が充実しているので確実に前進できますが、南方には失敗の可能性があります。
 しかし、今回はサイの目にも恵まれてすべての攻撃が成功しました。
 特に南方ではアゾフ海沿岸の Taganrog を早々に陥落させ、戦線を大きく推し進めることに成功しました。
 さらにハリコフより北の Sumi 方面の攻撃も成功し、幸先のいいスタートを切ることができました。

 とにかく運がよかったといえばそうですが、損害を恐れずに低比率攻撃を敢行したことが、成功を導いたのも事実です。
 これもまた研究記事の受け売りになりますが、ソ連軍は前進するための高比率戦闘をいくつかの他、ドイツ軍に損害を強要するため低比率戦闘をできるだけたくさん実施する必要があります。
 損害の大きさに怖気づいて、いつもはどうしても低比率戦闘ができなかったのですが、今回は研究記事の指摘が明確だったので、それに従って成果を出すことができました。

 もっとも、今回はショートシナリオだったので、いささか損害に無頓着だったとはいえます。
 ソ連軍の補充はドイツ軍のほぼ4倍ですが、特に序盤は陣地を突破する必要もあって、それ以上の比率で損害を要することになります。
 それを補うのは膨大な部隊ですが、それがどこまで通用するか、つまり、どこまで損害を許容できるかはキャンペーンをプレイしてみないとわかりません。
 ですので、一度はキャンペーンをプレイしてみたいものです。慣れても3日は必要そうですが。

 さて、もう一方のドイツ軍の対応です。
 ゲームが南方におけるソ連軍の攻勢を撃退した時点から開始されるので、セットアップでは主力がこちらに配置されています。
 引き続きこの方面からも攻撃はありますが、なんといっても早急に対処しなければならないのがハリコフ前面なので、そちらへ移動させるのですが、だいたいその途中で中央の Izium 突出部を行きがけの駄賃に潰していきます。
 今回も潰されました。近衛砲兵が予備に編入されてしまったため、再びここを突破するのは困難です。
 それでも攻撃の構えをみせてドイツ軍にプレッシャーをかけるべきという考え方もあるのですが、私の場合は好調な南方にあっさり兵力を転出させてしまい、中央での攻勢はあっさりこれで終わりとなりました。

 第2ターン、ハリコフ前面と南方で攻撃を続行して前進しました。
 南方ではこのターンから利用可能になる空挺降下も実施して失敗、部隊は全滅しました。
 ショートシナリオだったので序盤に使ってしまいましたが、基本的には終盤にドニエプルを渡河するために用いるそうです。史実でもたしかそちらで使われていました。
 しかし、ドイツ軍の反撃も熾烈を極め、Sumi 方面の突破が潰され、ハリコフ前面でも機械化部隊のスタックが後退させられて混乱状態になってしまいました。混乱状態になると、次のターンの移動が制限されて戦闘ができなくなるので、かなりの痛手です。

 第3ターン、Belgorod を占領しました。
 孤立させて立ち枯れを待つつもりだったのですが、街にいるドイツ軍は1/6の確率でしかステップロスしないので、攻撃に切り換えました。さっさと攻めておけばよかったです。
 南方でも Stalino の占領に成功しました。
 しかし、第2ターンの痛手に懲りて、機械化部隊は第2移動フェイズで歩兵の後ろに隠してしまいました。
 結果として、機械化部隊の損害を抑えることはできましたが、歩兵たちの阿鼻叫喚の悲鳴がウクライナの荒野に響き渡りました。ドイツの装甲軍団スタックは強力すぎます。

 いよいよドイツの反撃も絶好調というところで、時間切れになってしまいました。私が初めてだったのでプレイに時間がかかってしまいましたが、慣れたプレイヤー同士なら7ターンぐらいまでいくそうです。
 プレイヤーが慣れないうちは、ソ連を2人で担当して3人でプレイする(この日も最初はその予定でした)のもいいそうです。

 ショートシナリオの7ターンの半分にすら届きませんでしたが、南方の勝利得点ヘクスの多くを奪取し、情勢はソ連有利といっていいと思います。
 攻撃もいくつかつぶされまして、これ以上あまり進めない気がしてはいます。事実、ソ連軍が不慣れだとドイツ軍に押しまくられて、逆にセットアップのラインに籠もってしまうそうです。
 ただ、ドイツ軍プレイヤーによると反撃も先細りな感触があるとのことで、少し膠着状態でしょうか。
 装甲軍団スタックはたしかに強力ですが、3個しかありません。さすがにすべてはフォローできないので、どこかしらで戦線を押し上げることはできると思います。

 点数の優勢を確保できた理由については、まず南方の低比率攻撃の成功率がかなり高かったことが挙げられます。
 もう一つ挙げるとすれば、ドイツ軍が北方に兵力を転出させすぎたことでしょうか。
 増援として鉄道輸送で前線に登場したユニットは混乱状態になってしまいますが、ハリコフ方面にいるマンシュタインユニットは2/3の確率で混乱状態を解消させます。
 そのため、ついつい増援を北方に送ってしまうので、ソ連にとって南方の反撃部隊が脅威にならずじまいでした。

 3ターンまでしかプレイできていませんが、かなり楽しむことができました。
 機会があれば、もっと先までプレイしてみたいものです。

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