人は見た目が全てではない

日記というより週記に近くなってしまったな。
ま、忙しい事は良い事だ。
暗黒バレンタインも過ぎて心置きなくチョコを購入できる豊かな時代が訪れた。
喜ばしい限りである。

先日、とある飲食店で飯を食っている途中に煙草を吸いたくなった。
このお店は禁煙だが、店内には喫煙コーナーが設けられているのでそこにテクテク煙草を吸いに行った。
そこには既に先客がいた。
すげーだらしない格好でペラペラの靴の踵を踏み潰して大股開きで座っている誰が見てもそうだと頷く不良お兄ちゃんだ。
煙草を吸っている隣に腰を下ろすと非常に興味が湧いてしまった我輩はそのお兄ちゃんと話がしてみたくなりつい話しかけてしまった。

も 「喫煙者には厳しい世の中になったねえ」

不 「！！」

我輩にすんごい目つきで牽制していたお兄ちゃんはコロッと笑顔になり、
「うぁい、本当にそぉっスよねえ！」と返答してくれた。
なんだ、全然好青年ではないか。
喋り方がちとおかしいが。
「煙草やめれますか？」というお兄ちゃんの問いかけに「男は煙草とおっぱい吸うのはやめられねー」とキッパリ言い切った我輩はお兄ちゃんに尊敬の眼差しを受けた。（と思う）
少なくともバカ笑いしてたから心は開いてくれただろう。
会話も弾んで楽しいひと時を過ごした。
不良兄ちゃんは煙草をもみ消すと「では、ごゆっくり」と、自分の店でもないのに一言残して去って行った。

まー、俺様が一つ学んだ事は見た目で人を判断してはならんという事だ。
格好と喋り方はちとおかしかったが、彼は普通のお兄ちゃんだった。
顔は恐いけど心はイルカさんのように穏やかな私のように。