ＮＨＫ教育『ハートで感じる英文法』

　この番組は今年の１月から毎週月曜日に午後１１時４０分から放送されています。
　２００５年の番組の再放送です。
　昨年末の『出張編』の時から見てみたいと思っていたので、とても助かりました。

　講師は大西泰斗で変わらず。なんだかおとなしいですが、すでに安定しています。
　アシストするのはポール・クリス・マクベイ。
　さらにスキット出演のジャスミン・アレン。お人形さんみたいでかわいいです。
　生徒役は『出張編』の安田美沙子と後藤理に変わって（こっちが後ですが）、鴻上尚史といとうあいこ。

　安田美沙子といとうあいこは入れ換えても番組の雰囲気はあまり変わらないと思います。
　キャストを見ていて予想していたのですが、やはり、キーとなるのは鴻上尚史でした。この人を起点に出演者のやりとりが広がっていきます。これは『出張編』にはなかったことでして、若いＮＨＫのアナウンサーと一世を風靡した劇作家・演出家を比較するのも酷な話ですが、まあそういうことです。

　実際には英語の言葉のイメージから発想して、作文したり会話するのは難しいと思います。なかなか自分の言語感覚というものは入れ換えられるものではありません。
　ただ、学校で習う英文法がかなり奇妙の代物であることもおそらく事実でして、それを補うためにイメージを援用するのはとても有効だと思います。

　あらためて見てみると、新機軸を打ち出した番組であるにもかかわらず、すでに完成度が高いことに驚かされます。
　ポール・クリス・マクベイが街に出てネイティブに英語の細かなニュアンスを質問していくコーナーも楽しい。
　逆に言うと、続編を作るのはしんどかったろうなと思います。