mixiユーザー(id:7106525)

2008年01月27日13:16

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高木 徹『戦争広告代理店』

また読んでみた。面白かった。

感覚的には「汚いなぁ。嫌な世界だなぁ」と。以前読んだときの俺の感想と変わってないだろう。

マスコミが一方のことしか伝えないのは問題だと思う。そして、そんなマスコミに煽動されてしまう世論も情けない。

「強制収容所」が実在したかどうか確認されていないようではないか。

セルビア人もモスレム人もやった非道は大差ないのではないのか。

印象的なイメージから世論が誘導されたのか?それがPRの力か?

個人的にはやっぱり「嫌だな」と感じてしまう。しかしそれが現実なのだろう。

「文庫版あとがき」から引用したい。

---- [start] quotation ----
それ[*]が「いいことなのか、悪いことなのか」を問うことも大切だろう。しかし、その答えを私はまだ得ていない。ただ、「言論の自由」や「報道の自由」「表現の自由」を、かつては想像もつかなかったほどのメディア環境の劇的な発達とグローバル化をみた現在において守ろうとするなら、「情報戦」の進展という要素を排除することは不可能と言ってよい。

はっきりしていることは、「PR戦争」の倫理を問い、その答えを見つけ出すまで、現実のさまざまな「戦場」で戦っている人々、そして日本という国、そこに住むわたしたち国民が待っている余裕はもうない、ということである。
---- [ end ] quotation ----

[*]「それ」は「PR情報戦」を指すと思われる。

できることならそんな戦争に巻き込まれたくない。


Amazon.co.jp: ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫): 高木 徹: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4062750961

「戦争広告代理店」でぐぐれ
http://www.google.co.jp/search?q=%E6%88%A6%E4%BA%89%E5%BA%83%E5%91%8A%E4%BB%A3%E7%90%86%E5%BA%97&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8
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