左端の写真は、カンザス州ウィチタにある国際人間機能増進センターの前所長であり、このヒーリングセンターのデザインを描いたヒュー・リオルダン博士です。
白亜のドーム建造物は、ヒュー・リオルダン博士の医療現場となっていた敷地内のリオルダン・ドーム。広い敷地には湖やハーブガーデンなども揃っているようです。さきほど『ビタミンCがガン細胞を殺す』を読み進めていたら、博士にまつわるこんなエピソードが掲載してありました……。
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「ある晩、ドクター・リオルダンは夢を見た。広々とした田園風景が見え、どこかから声が聞こえてきた。“ジオデシック・ドームとピラミッドを建て、新しいヒーリング・センターとせよ」と声は言った。
ドクター・リオルダンのこの話を聞いて、大勢の人が反対し、誰もがそんなことは実現できないと思った。しかし、彼はその夢を信じた。そして夢は実現した。だから、センターの敷地内にはピラミッドがある。ピラミッドのなかには椅子が1脚あるくらいで、何もない。特別の会合やレセプションなどの行事のときに利用され、普段は使われていない。しかし、静謐な空間なので、リラクゼーションや瞑想などに最適な場所である。
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もちろんリオルダン博士は、神秘家でもないし、瞑想者でもなく、一介の分子整合栄養医学を奉じるドクターのひとりにすぎないのですが、上に紹介した建築デザインにまつわるエピソードに触れたとたん、思わず、分子整合栄養医学の道をゆく大先輩というだけでない、+αを彼から感じたのです。
というのも、もう20年近く前から、ぼく自身のなかにもピラミッドとフラードームを基本的な建築デザインとするセラピューティック・メディテーション&科学&アートのモデル空間を生みだしたいという願いがこころの奥に芽生え、胸の奥で密かに暖めていたからなのですが……。
どうしてこれほど強力に分子整合栄養医学の流れに惹きつけられてゆくのだろうか? という問いかけの、もうひとつの側面に対する答えがどこからか届けられたといった感じなのです。反逆のサイエンティストであるライナス・ポーリング博士の意志を継いだリオルダン博士のところにも、このような空間デザインモデルを生み出すように誘う声が訪れていたということを2007年が立ち去ってゆこうとする直前に知り得たことは幸いです……。
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