過去の過ち

今まで生きてきた中で沢山の失敗や過ちを犯してきた事だと思う。
あの時、ああしておけばかった、しなければよかったなど様々な後悔が思い浮かばれる。
でも、ある程度の失敗ならそれでいいんだ。
失敗を積み重ねる事によって人間は学習する。
失敗に懲りたら二度と同じ失敗は起こさないだろう。
俺は昔、ひどい自分勝手な男だった。
物事が自分の思い通りに進まないと人や物に当たっていた。
そうしたら、ある日を境に俺はクラスの皆から仲間外れにされた事がある。
これには、まいった。今まで権力を誇示していた自分が誰にも相手にされないのだから。
その日から休み時間などは一人でずっと本を読んでいた。
自分の愚かさに気付き、わがままを直そうと努力をし始めてから徐々に友達が許してくれるようになってきた。
わがままは自分を駄目にする。
我を通す時は正しい事をする時だけだと俺はその時に学んだ・・・。

だが、人が許してくれた自分の過ちをどうしても自分自身が許す事が出来ない場合がある。
例えば両親に対してひどい事をしてきた親不孝者がいたとする。
その親は「昔の事だ」と許してくれたが、息子が親孝行する時間も無くその親は亡くなってしまった・・・。

ずっと自分自身の枷を引きずっていく者はどうしたらいいのか？
過去を変えることは出来ない・・・。
ならば未来を変えていくしかない。
自分が犯した過ちを心に刻み込み自分自身を成長させるのだ。
いい事も悪い事も含めて経験を積み、素晴らしい人間になる努力をする。
過去を変える事は出来ないが、過去に意味を持たせる事は出来る。
過ちを犯したからこそ真の意味で罪の重さを理解し、自分が生まれ変わる事、成長していける事が出来るのだ。
過去の過ちをいい結果に変える事も、罪を引きずる悪い出来事のままにする事も、結果を生み出す事が出来るのは結局、自分自身の意識次第なのだ。