仕事から帰るとクロネコヤマトの不在通知がポストに入れられていた。
「むむっ!これは先日購入した丼が届いたに違いない!!」
我輩は音速の速さで再配達の連絡を入れた。
我輩 「不在通知が入っていたので再配達をお願いしたいのですけど・・・
」
電話 「では、まずお名前と電話番号・・・(省略)
」
我輩 「そんで、何時位に配達に来ますかね?
」
電話 「え〜と・・・
」
我輩 「いえ、実は今仕事から帰ってきたばっかで汗でベトベトだから10分程
でいいんでシャワー浴びたいんですよ
」
電話 「あ、これからドライバーに連絡入れてそれから向かわせますので
20分位はかかると思います
」
我輩 「それなら大丈夫ですね
」
電話 「はい
」
我輩 「では、お願いします
」
という愛の語らいを終え、私は安心してシャワーを浴びに風呂場へ向かった。
我輩の体を洗う順番はまず頭から洗うのが森嶋流。
モクモク泡立てて仕事で汚れた頭をキレイキレイする。
いい感じにモクモク泡が立ってきてそろそろ流そうかと感じ始めた瞬間・・・
ピポピポピポーーーーン!
「うっそぉ〜〜〜〜ん!!」
ピポピポピポーーーーン!
「はぁーーーい」(まずい、早く頭の泡を落とさねば!)
ピポピポピポーーーーン!
「はいはいはいはい!」(くっ・・・シャ、シャワー・・・)
ジャーーーー
「ギャーーーーー!!」(シャワー長く止めてたから冷たくなってる!)
「ぐわぁーーーー!!」(驚いた瞬間、目を開けてしまった!し、しみる)
ドンドンドン!「森嶋さーん」
「ま、前が見えん!」
「あ〜〜〜〜〜・・・もう!!」
だんだん腹が立ってきて風呂から出ると近くにあった新聞紙で股間を隠し頭から体に流れ落ちる泡まみれの素っ裸で玄関に出てやった。
配達員 「ああっ!?申し訳御座いません!!」
我輩 「いいから・・・」
配達員 「サインをお願いします・・・」
配達員は所持しているペンを私に手渡した。
擦れば擦るほど目がしみる。
我輩 「前が見えん・・・ここか?」
配達員 「・・・はい」
しょうがないから平仮名でもりしまと書いた。
おそらく書けたと思う。
配達員 「た、大変、申し訳ありませんでした!」
我輩 「はいはいはいはい」
配達員は光の速度で去っていった。
後に残された私はあまりにも滑稽な我が身を一目見ようと風呂場へ向かった。
しみる目をかすかに開いて鏡に映ったその姿は・・・
「ス、スノーマン・・・」
そこには新聞紙で股間を隠し、頭から体に流れ落ちる泡だらけの全裸の情けない男の姿があった。
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