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2007年06月12日12:46

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ドブ戦記

夜勤から帰宅しシャワーを浴びて私は睡眠に入った。
天使の寝顔でスヤスヤ寝ていると不意にツンと異臭が鼻についた。

「む?なんだこのドブのような匂いは!?」

疲れ切った体であったが、頭だけは冴えていた。

「ま、まさか・・・ついに俺様にも来たのか!?」

「加齢臭が!!」

不安になり、布団から飛び起きた私は早速自分の匂いを嗅ぎ出した。

脇の下・・・クンクン、クンクン。OK!
足の裏・・・クンクン、クンクン。OK!

「うむむ・・・一体、どこから・・・?」

「ま、まさか・・・ユッケ、貴様か!?」

私はユッケくんを鷲掴みするとユッケくんの体の匂いを嗅いだ。

ユッケ・・・クンクン、クンクン。違うな。

あまりにも気になって眠れない私は匂いの元凶を徹底的に捜査した。

洗濯物(パンツ、靴下)・・・クンクン、クンクン。臭いけどちと違う。

俺は警察犬か!?などという疑問も起こらない程、私は無心に部屋中を嗅ぎまわった。
もう駄目か・・・と諦めかけたその時、あの華麗なるドブの匂いが鼻についた。

「逃すかぁーーー!!」

私は全神経を鼻に注いだ。
そして行き着いた先は・・・

ゴミ箱だった。
何のことは無い。
ただ生ゴミが腐っていただけだったのだ。

「なんだ生ゴミかあ」

精神的に安息を得た私は、ユッケくんに「疑ってごめんなさい」と謝り、
天使の笑顔で寝床に入った。



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