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2007年05月31日09:25

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逃亡者

夜勤が終わり帰宅についた私は昨日を振り返りご機嫌になっていた。
「それにしても素敵な一日であった・・・」
早朝6時、雨だった空も強い日差しが差している。
「ふおぉ!」
さらに心が高揚した私は最近ハマってる秋川雅史の「千の風になって」を唄い出した。
もちろん周囲を確かめてからである。
ちょっと歌声も真似してオペラ調でやってみた。

「私の〜ぉ・・・お墓のぉ〜まぁ〜えでぇぇ・・・泣かないでぇ下さぁいぃ〜・・・」

気分良く唄ってると、まもなく2番に差し掛かろうとする時に後ろで笑い声が聞こえた。

「ふおぉ!」

私は後ろを振り返らずに走った。
このノリは間違いなくいつもの私だ。
昨日までの幸運な私は見る影も無い。
被害妄想かも知れなかったが、あの笑い声は間違いなく私に向けられたものだと確信した。
だって一番盛り上がるサビの箇所だったから。

「一体、どこから私の背後に・・・?つーより、いつから!?」

警察に追われる犯人よりも早いスピードでその現場から私は消え失せた。
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