奇跡の生還

私の友人の娘が謎の病原菌に犯された。
医者もお手上げで頭を抱えて座り込んでいる。
まだ３歳にも満たない少女が４０度の高熱を出して死にかけているのだ！
少女が涙を流しながら「お兄ちゃん、たすけて・・・」と、私に訴えかける。
「何か方法はないのか！」私は叫んだ。
するとアホ医者が思い出したように語り出した・・・。
「まてよ・・・富士の山頂に、現代医学でも治療不可能な難病を治すことの出来る幻の花が咲いている・・・それなら・・・」
私は靴紐を結び始めた。「き、君、まさか・・・！」
「安心したまえ。私がその花を取ってきてしんぜよう」
「な、何だって！無茶だ！」と、バカ医者。
しかし私は少女を救うために旅へと出発したのだった。（省略）
断崖絶壁にその花は咲いていた・・・。
私は勇気を出して崖を降りていき花を掴んだ。
その時、私は足を踏み外し転落しそうになった。
「もう、だめだ・・・」と、あきらめかけたその時、少女の声が聞こえた！
「お兄ちゃん、頑張って！」少女を思う気持ちが私に奇跡の力を与える！
私はなんとか持ちこたえ、無事に富士の山を下山する事が出来たのだ！！
家に戻ると少女はすでに死んでいたが、私は生き残ることが出来た。
死を目前にしても決してあきらめず、こうして戦い抜いた私は奇跡の生還を成し遂げたのだ！！