たくさんの幸せの裏には一つの悲しみがある

仕事帰りに自分へのご褒美にコンビニでドーナツを買った。
家まで耐えられなかったので駅のホームでドーナツを食おうと袋を開けようとしたが、なかなか袋が開けられなかった。
袋のギザギザの部分を縦に引き裂けば簡単に開けれたのだが、男としてのプライドがそれを許さない。
思い切り力を込めたら封が破裂しドーナツが勢いよく射出され、美しい放物線を描いてホーム下に落下していった。
周りの人達が一生懸命笑いをこらえていた。
ぼくも一生懸命笑いをこらえていた。
その場の空間が一つとなった瞬間であった。
微笑みに満ち溢れた駅のホーム。
一言、言わずにはいられない。
ありがとうドーナツ！（チョコレート味）