藤堂光弘は人材派遣会社〈ランカージョブ〉に勤める平凡なサラリーマン。その妻・咲奈は料理上手の専業主婦。出会って三年経った今も毎日ラブラブな二人には、実は互いに秘密があった。ランカージョブは暴力団「新庄一家」が廃業後に立ち上げた会社で、外観は堅気だが社員は元構成員。光弘も以前は若頭補佐として暴れた武闘派ヤクザだった。一方の咲奈は、ハーバード出の才女で、エステ会社の若きCEO。光弘の出勤を見届けてから、都内タワマンの一室にある社長室に向かいデスクワークという日々を送っていたのだ。互いに「普通」を合言葉に結婚した手前、自分の過去や現在を正直に言えないままだったのである。そんな2人が、ある時互いに不倫を疑うようになってしまった。疑念はやがて殺意へと変わり、ラブラブなカップルは殺し合う2人へと……
「昨夜は殺れたかも」
以下、「ネタバレ・オブ・リビングデッドはバイブルだ」



「ローズ家の戦争」やら「Mr.&Mrs.スミス」、ノオミ姐さんの「ザ・トリップ」に至るまで、命懸けでタマ取り合う夫婦の話というのはたくさん存在する。本作はその系統の最下層作品。アンジャッシュのすれ違いコントの劣化版をチープな演出でダラダラ見せる代物で、映画館にかけるほどの出来とは言えなかった。主役は堂本光一のコピーみたいな安ホスト顔のイケメンと、一生顔と名前が思い出せないオーラと個性が皆無な美女。工藤阿須加や佐津川愛美に加えて本宮泰風と菅田の旦那まで出してきていながら、下手に見える大袈裟な芝居をさせてます。挙句、河本を連れてきておめぇに喰わせるタンメンはねぇって……何年前のギャグやらせてんだよと凍りつきながらも、最後まで観ましたよ。苦痛だったけどね。
お互いが隠し事している理由もさっぱりだし、アクションも大したことないし、ゾンビ映画好きという要素は何一つ本筋に絡まないし、褒めるポイントが全く無い映画。こんなくだらない話の原作が「かしこ」な若手ミステリ作家2人の共作と知って驚いたが、だからといって活字で読む気にもならない。まぁ、娯楽映画として綺麗にまとまっていたからワースト1にはしないが、今年のワースト5には食い込みそう。「昨夜はヤレたかも」ってのはキャバクラで遊んだ翌日に野郎同士の会話に出てくるフレーズで、タイトルも品が無いよね。俺は駄作だと思う。以上。
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