ロシアが持つ「広大な平原を埋める緩衝地帯が必要である」という地政学的な恐怖心や、過去の莫大な犠牲に対する歴史の教訓は、彼らの行動原理を読み解く上で欠かせない視点です。同時に、かつてロシア(ソ連)の支配下や影響下にあった東欧・バルト諸国やウクライナが、「再びロシアに主権を脅かされるのではないか」という逆の恐怖心からNATOやEUへの接近を望んだという側面もあり、双方の「安全保障のジレンマ」が現在の深刻な対立を生んでいると言えます。
1. ロシア側の地政学的恐怖と歴史の教訓
ロシアは歴史的に、ナポレオンのロシア遠征や第一次・第二次世界大戦において、西方のヨーロッパ平原から地続きで大規模な侵略を受けた凄惨な経験(特に第二次大戦では2,000万人以上の犠牲)を持っています。
• 緩衝地帯(バッファーゾーン)の要求: 国境を接する平原地帯に敵対的な軍事同盟(NATO)が迫ることを、国家の生存に対する直接的な脅威と捉えます。
• 行動原理: ロシアにとって「周辺国を自国の影響下に置くこと」は、防衛のための死活問題という認識になります。
2. 東欧・バルト諸国・ウクライナ側の恐怖
一方で、かつて帝政ロシアやソ連の支配・抑圧(主権の制限、強制連行、文化的同化など)を経験した周辺国にとっては、「ロシアそのものが最大の脅威」です。
• 主権の防衛: ソ連崩壊によってようやく獲得した独立と民主主義を守るためには、ロシアの再度の膨張から身を守るための強力な盾が必要でした。
• NATO・EUへの接近: 自発的な意思として、欧米の安全保障の傘(NATO第5条の集団防衛)や経済圏(EU)への加盟を強く望んだのは、まさにこの「逆の恐怖心」が原動力となっています。
3. 交わらない「安全」の定義
この対立の悲劇的な性質は、「一方が自国の安全を高めようとする行為が、もう一方にとっては自国の安全を脅かす決定的なリスクに見える」という点にあります。
• ロシアから見れば、NATOの東方拡大は「包囲網の形成という敵対行為」に映る。
• 周辺国から見れば、ロシアによる緩衝地帯の要求や現状変更の試みは「主権の侵害と侵略行為」に映る。
このように、双方が抱く「歴史に根ざした正当な恐怖心」が互いを刺激し合い、不信感を増幅させた結果が、現在のウクライナ侵攻をはじめとする決定的な分断へとつながっています。客観的な地政学分析において、この「双方の視点の非対称性」を認識することは、事態の本質を見極めるために不可欠です。
■駐日ロシア大使 外務省に呼び出された際に「日本側の主張を断固として拒絶」ロシア大使館発表
(TBS NEWS DIG - 10月15日 19:23)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8989630
要するに、ロシアも西側も「相手が攻めてくるかもしれない」という「恐怖」に必要以上に怯え、不相応な軍備を続け、挙句の果てに「いまなら勝てる」とウクライナ戦争に至った。
日本も「今ならアメリカに勝てる(優位な条件で講和できる)かもしれないが、半年後には石油が尽きて戦う前に負ける」と言う状況に陥って日米開戦に至った。
安全保障を語る上において、「力の空白(もしくは不均衡)」が戦争を生み続けたが、その根底には相手に対する敵意を持つことそのものが戦争を生むことも忘れてはならない。
中国や韓国・北朝鮮がやっている自国民の政権批判を逸らすために日本を敵視する政策こそ、平和の敵なのだ。外交は相互主義、相手が「排外主義的ナショナリズム」剥き出しなのに「話し合えばわかる」という能天気・お花畑な左派リベラル勢力は外観誘致の害悪といても過言ではない。
対話のチャンネルを閉ざすことは愚の骨頂だが、相手の脅迫に唯々諾々と従うのは「戦う前に負ける」ことであり、全財産を差し出して相手の奴隷になるみたいなものだ。
• 一度でも無条件に譲歩すれば、相手は「脅せば思い通りになる」と学習するため、さらに要求がエスカレートしていくのは目に見えています。
既に中国や韓国は「靖国問題」などで日本を何度も脅して思い通りにしてきたため、その成功体験から日本に対しては何を要求しても構わないとまで考えている。
中国が阿片戦争を仕掛けたブリカスや関税で経済的に締め付けているアメリカには強く言えないのはイギリスもアメリカも毅然とした態度を外交で示し続けたからだ。
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