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2026年10月15日22:10

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滋陰類の食薬、ホタテ

五気六味:平/甘、鹹
帰経:肝、脾、胃、腎
はたらき・適応症状

1、滋陰補虚
五臓の虚弱による無気力、倦怠、めまい、のどの渇き、喀血、尿の出が悪い

2、調中開胃
消化不良、食べる量が少ない

ホタテの中医学的なはたらき――身体の不足を補い、胃腸の働きを整える海の恵み
甘みのある上品な旨味と、ふっくらとした食感が魅力のホタテ。刺身や焼き物、バター炒め、スープなど、幅広い料理に使われる身近な魚介類です。

中医学では、ホタテは身体に必要なものを補い、胃腸の働きを整える食材の一つとして考えられてきました。疲れやすさや食欲の低下が気になるときの食養生にも取り入れられています。

今回は、ホタテの「五気六味」「帰経」と、代表的なはたらきである「滋陰補虚」「調中開胃」について紹介します。

ホタテの五気六味と帰経
五気六味:平/甘・鹹
帰経:肝・脾・胃・腎

「平」とは、身体を過度に温めたり冷やしたりする性質が比較的穏やかであることを意味します。

味は「甘・鹹」です。中医学では、「甘」は身体を補い、調和させる方向に働く味、「鹹」は腎との関係が深い味とされています。

帰経は「肝・脾・胃・腎」です。中医学では、肝は血を蓄え、脾・胃は飲食物から栄養を取り入れる働きに関係し、腎は生命活動の基礎となる「精」を蓄えると考えられています。

このような考え方から、ホタテは身体を養うとともに、胃腸の働きを支える食材として位置づけられています。

1.滋陰補虚――身体の潤いを補い、虚弱をいたわる
ホタテの代表的なはたらきの一つが、**「滋陰補虚(じいんほきょ)」**です。

中医学では、「陰」は身体を潤し、熱を穏やかに保つ働きに関係し、「虚」は身体に必要な気・血・陰などが不足した状態を表す言葉です。

五臓の働きが弱まり、身体を養う力が不足すると、無気力、倦怠感、めまい、のどの渇きなどが現れることがあると考えます。

ホタテは、こうした身体の不足を補い、潤いを養う食材として伝統的に捉えられてきました。

無気力や倦怠感に
中医学では、身体を支える気や血、陰などが不足すると、疲れやすくなったり、活力が低下したりすることがあると考えます。

ホタテは、食事から身体を養うための食材の一つです。

現代栄養学の観点でも、ホタテはたんぱく質を含む食品であり、日々の食事で身体に必要な栄養を摂るのに役立ちます。

ただし、強い疲労感が長く続く場合には、貧血や睡眠障害、甲状腺疾患などが関係していることもあります。食養生だけで済ませず、必要に応じて医療機関に相談しましょう。

めまいやのどの渇きに
中医学では、身体の陰や血が不足すると、めまいや口・のどの渇きなどが現れることがあると考えます。

ホタテの「滋陰補虚」は、こうした状態を身体の潤いの不足という観点から捉えた伝統的な考え方です。

ただし、のどの渇きが強く続く場合には、糖尿病などの病気が隠れている可能性もあります。また、めまいにもさまざまな原因があるため、症状が続くときは医療機関で原因を確認することが大切です。

喀血や尿の出が悪い場合について
中医学の伝統的な説明では、ホタテの滋陰補虚という性質は、喀血や尿量の減少などにも関連づけられることがあります。

しかし、血の混じった痰を吐く、尿が明らかに減る、尿が出にくいといった症状は、食材で対処するものではありません。 呼吸器や腎臓、尿路などの病気が関係する可能性があるため、速やかに医療機関へ相談してください。

2.調中開胃――胃腸を調え、食欲を支える
ホタテのもう一つのはたらきが、**「調中開胃(ちょうちゅうかいい)」**です。

「調中」は、胃腸を含む身体の中心部の働きを整えること、「開胃」は、食欲を促すことを意味する中医学の表現です。

中医学では、脾・胃は飲食物を受け入れ、消化吸収を通じて身体を養う重要な役割を担うと考えられています。

消化不良に
中医学では、脾・胃の働きが弱まると、食べたものをうまく消化できず、胃もたれや食後の不快感などが起こることがあると考えます。

ホタテは、胃腸をいたわりながら身体を養う食材として、食養生に取り入れられてきました。

ただし、ホタテ自体に消化不良を治療する効果が確立されているわけではありません。胃腸の調子が悪いときには、脂質の多い味付けを控え、消化しやすい調理法を選ぶとよいでしょう。

食べる量が少ないときに
食欲が低下しているときには、食べやすさや香り、味付けを工夫することも大切です。

ホタテは旨味が豊かで、スープやお粥などにも合わせやすい食材です。少量でも料理に風味を加えられるため、食事が進みにくいときの献立にも活用できます。

ただし、食欲不振が長引く場合や、体重が減っている場合には、病気や薬の影響なども考えられます。早めに医療機関へ相談しましょう。

現代栄養学から見たホタテ
ホタテは、たんぱく質を含み、脂質が比較的少ない魚介類です。また、ビタミンB12や亜鉛などの栄養素も含んでいます。

ビタミンB12は赤血球の形成や神経機能に関わり、亜鉛は身体のさまざまな酵素の働きや味覚の維持などに必要なミネラルです。

一方、バターやクリームを多く使った料理では、脂質やエネルギーの摂取量が増えます。健康を意識する場合は、蒸し料理やスープ、野菜との炒め物など、調理法を工夫するとよいでしょう。

ホタテを使った薬膳風の食べ方
ホタテと大根のスープ
ホタテと大根をだし汁で煮込み、塩などでシンプルに味を調えます。

ホタテの旨味を生かした、食べやすい汁物です。食欲が落ちているときにも取り入れやすい一品です。

ホタテときのこのお粥
米を柔らかく煮て、ホタテときのこを加えます。

消化しやすい食事にしたいときに向いており、食べる量に合わせて少量ずつ盛りつけることもできます。

ホタテと青菜の蒸し料理
ホタテと青菜を蒸し、だしや少量の調味料で仕上げます。

油を多く使わずに調理でき、野菜も一緒に摂れるため、日々の献立に取り入れやすい方法です。

まとめ
ホタテは、

五気六味:平/甘・鹹

帰経:肝・脾・胃・腎

滋陰補虚

調中開胃

とされる食材です。

中医学では、身体の潤いや必要な栄養が不足した状態をいたわる食材として、また胃腸の働きを調え、食欲を支える食材として考えられてきました。

現代栄養学の観点でも、ホタテはたんぱく質やビタミンB12、亜鉛などを摂取できる食品です。

ただし、「滋陰補虚」「調中開胃」は中医学における伝統的な考え方であり、ホタテを食べることで病気が治ることを意味するものではありません。 特に、喀血や尿量の著しい減少、長引く倦怠感や食欲不振などがある場合には、食養生だけに頼らず、医療機関で原因を確認することが大切です。

身近な魚介類の一つであるホタテ。日々の食事に上手に取り入れ、さまざまな食品と組み合わせながら、身体を養う食生活を心がけましょう。

詳細はこちらへ
https://ameblo.jp/stephen19690326/entry-12981254593.html
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