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2026年10月12日15:26

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せっかくの見せ場なのに、アクションシーンのリアルさが低すぎて萎える。

軍事戦術や工学的観点から言えば「通過前にあらかじめ道路を爆破して物理的に通行不能にする」ほうが、追っ手を足止めする手段として遥かに確実で合理的です。


ドラマ『VIVANT』第20話(シーズン2)のラストシーンで描かれた地雷を用いた脱出劇に対し、多くの視聴者が「なぜ事前に道路を破壊しておかないのか」とツッコミを入れた背景には、現実の戦術とフィクション(エンターテインメント)の演出との間に以下のようなギャップがあるためと考えられます。

1. 「地雷」と「道路破壊(クレーター)」の戦術的な違い

• 道路破壊(事前爆破): 道路そのものを陥没させて車が通れない段差や穴(クレーター)を作るには、大量の爆薬を地中に深く埋設し、構造を根底から破壊する必要があります。これができれば、自動車の追っ手は確実に足止めされます。
• 地雷(対戦車・対車両地雷): 車両が「踏む」または「接近する」ことで起爆し、タイヤや足回りを破壊して戦闘不能・走行不能にする兵器です。


2. なぜ乃木たちは「事前爆破」を選ばなかったのか?(劇中設定からの考察)

物語の状況から、あらかじめ道路を物理的に破壊しなかった(あるいはできなかった)理由として、いくつかの仮説が成り立ちます。

• 爆薬の量と設置時間の制限: 道路をトラックや四輪駆動車が絶対に越えられないレベルで大きく陥没させるには、巨大な爆破工作(工兵作業)が必要になります。潜入・撤退の限られた時間と、持ち込める装備の重量制限のなかでは、置くだけで車両を大破させられる地雷のほうが「コストパフォーマンス」が良かった可能性があります。
• 作戦の不確定要素とハプニング: 第20話では、アゼルバイジャンでの落雷による通信途絶や、ハッカーである東条(濱田岳)の操作ミス、あるいは爆弾を設置したエージェント(ナティック)の不穏な動き(爆発の作戦タイミングのズレ)など、味方側の「やらかし」やトラブルが多発していました。完璧なタイミングで道路を爆破するコントロールを失っていたため、結果的に追っ手が迫る中での泥縄式な地雷戦術にならざるを得なかったとも解釈できます。
• 自分たちの退路の確保: 自分たちが通過した直後にピンポイントで大穴を空ける必要があり、タイミングが数分でもズレれば自分たちが罠にハマるか、あるいは追っ手に気づかれて迂回されるリスクがあったため、確実に敵の車に踏ませる地雷という選択肢になったという見方もできます。


3. 最大の理由は「映像的な演出(見栄え)」

メタ的な視点(ドラマの演出論)として、視聴者からツッコミが入る一番の原因はここにあると言えます。

• 「いつ爆発するか分からない緊張感」の演出: 先に道路が壊れていると、追っ手の車は手前で安全に急ブレーキをかけて止まるだけになってしまいます。ドラマとしては、「猛スピードで追ってくる敵の車が、仕掛けられた地雷を踏んで派手に大爆発・横転する」という映像(クラッシュシーン)のほうが、脱出劇のクライマックスとして圧倒的に見栄えが良く、カタルシスが生まれます。
• 次週への引き(クリフハンガー): 20話のラストはまさに「地雷の爆破シーンにも予算をかけつつ、結局逃げ切れずに次回へ続く」という緊迫した幕引きでした。合理的な足止めで安全に逃げ切ってしまうと、次回へのハラハラ感が薄れてしまうという制作側の意図があったと考えられます。


このように、現実の戦闘であれば「あらかじめ道を塞ぐ・壊す」のが鉄則ですが、本作においては「予期せぬトラブルによる作戦の狂い」という劇中のサスペンスと、「ド派手な爆破でカーチェイスを終わらせる」という日曜劇場ならではのエンタメ演出が優先された結果、視聴者からのテクニカルなツッコミを誘う形になったと言えます。


「VIVANT」別班奪還作戦ついに決行も…ラストシーンに視聴者ツッコミ「戦犯すぎる」「どうなっちゃうの」【ネタバレあり】
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=137&from=diary&id=8984726

シャキ城での別班員奪還シーン。ミリタリーファンや銃器に詳しい視聴者の間でも、あの銃撃戦の演出にはツッコミや困惑の声がかなり上がっています。

特にご指摘の通り、以下のポイントで「リアルさよりも映像としての派手さを優先した、お約束的なハリウッド(あるいはB級)アクション演出」が全開になっていました。


• リロード(弾倉交換)の無視: 特にエージェントのゲルンが両手にマシンガン(自動小銃・短機関銃)を持って乱射するシーンなどでは、本来なら数秒で撃ち尽くすはずの弾数をリロードなしで文字通り「無双」状態で撃ち続けていました。

• 曳光弾(トレーサー)が多すぎる: 画面のいたるところで光の弾道が飛び交い、「まるでスター・ウォーズのレーザー合戦のよう」とSNSでも大きな話題になっています。本来、曳光弾は数発に1発の割合で混ぜて射線を調整・指示するものですが、すべての弾が光っているかのような過剰なエフェクトになっていました。


ドラマの前半(シーズン1など)が緻密な頭脳戦やリアル寄りのサスペンスだっただけに、今回のシャキ城脱出劇は「ランボー」や「コマンドー」といった割り切った活劇・SFアクションに舵を切った印象が強く、リアリティを求める層からは「チープに見える」という不満が出るのも無理はありません。

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