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2026年09月18日09:45

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松原照子の「世見」(転載)

本日の世見  2026年9月18日(金曜日)

『古代エジプト』

ナイル川がなければ、古代エジプト文明って誕生しなかったかもしれません。
エジプトにとって、ナイル川は大きな存在だったことでしょう。
このナイル川をはさんで東岸には街があり、西岸には墓がありますが、この西岸というのは、死者の世界だったのかもしれません。

東岸には、カルナック神殿やルクソール神殿など、都の遺跡があります。
西岸には、ファラオが眠る「王家の谷」や「王妃の谷」があります。
古代エジプトの人々にとって、東岸は「生者の都」で、西岸は「死者の都」だったのでしょう。
古代エジプトの人々は、「再生」を信じきっていたからだと思います。
死後に再生して復活するには、この世での手続きがとても大事なことでした。

死者の魂が試練を乗り越え、再生・復活するための葬祭儀式の手順を記載したのが『死者の書』です。
この『死者の書』には、�〕萓い派�要な呪文 ��祈りの言葉 ��死者の前に立ちはだかるワニやヘビなどの実在する動物を撃退する呪文 �げΔ砲弔い討竜�述がありました。これらは王の棺に記されるものに限られていたが、後に裕福な個人の棺やパピルスにも記されるようになり、墳墓の壁面にも表れたのです。

死者は、舟でナイル川の西岸へ渡されます。
西岸に着くと、埋葬の儀式が行われて、死者は来世のための眠りにつきました。
ナイル川は毎年のように増水して氾濫し、水は耕地を覆い、4カ月も経たないと水はひきません。
でもね、上流から運ばれる養分のおかげで、土地は豊穣になります。
このことから「人もまた死という過程を経て新たな生を得る」と、古代エジプトの人々は考えたのかもしれません。
現代に生きる私たちとは、自然界の営みの見方や考え方が全く違っていたことでしょう。
私たちも、古代人に学んで、自然界に敬意を表したいものです。
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