mixiユーザー(id:67073406)

2026年05月12日11:20

30 view

フィンランドからの提言

草場一壽 (Kazuhisa Kusaba OFFICIAL)

『フィンランドからの提言』

 聖地セドナで開催されたギャザリングには、フィンランドから一人の女性、サリさんが招待されていました。
彼女が「カウンセルハウス(長老たちの評議会の場)」という場でスピーカーのひとりに選ばれたのは、8年連続で世界一幸福な国となったフィンランドの精神性を体現しているだけでなく、AIや統計学という最先端への見識と、自らのルーツである「クマの民」の英知を併せ持っているからであり、バラバラになった世界のシステムを「希望」によって繋ぎ直したいという彼女の熱意にこたえたものだったと思います。
話しを聞いて、彼女の存在そのものが、近代社会の論理と、失われつつある精神的な豊かさを繋ぐ架け橋となっているという感想を抱きました。

 国連の世界幸福度報告でフィンランドが首位であり続ける理由は、情緒的なものだけでなく、政治の透明性や人生の選択における自由、そして「お互いをどれだけ助け合っているか」という社会的な信頼に根ざしたものです。
しかし、その幸福な国からやってきたサリさんの言葉は、今の世界がかつてないほどカオスにあることを優しい表情ながらも強く警告しています。

 サリさんの人生は、ある種の「分断」から始まっています。
というのは、本来は北欧の古い信仰に基づいた「豊穣(多産)の女神(サラカ)」の名を授かるはずだったそうですが、教会の規定によってその名を拒まれ、西洋的な「サリ」を名乗ることを余儀なくされました。
また、本質的には「夢見る人」の資質でありながら、現代社会に適応するために統計学という世界でシステムを研究する道を選んできたと言われます。

 そんな彼女が指摘するのは、現代が「ポリクライシス(複合危機)」という、逃げ場のない嵐の中にあるという現実です。
AIによる労働の変容、地球環境の臨界点突破、既存の社会システムの崩壊、加えて科学と古来の英知との断絶。これら四つの巨大な危機が同時に押し寄せる現代に、私たちが頼るべきはなにか・・・

 サリさんは「頭だけで考えるのをやめ、心で感じなければいけない」と語ります。
フィンランドの北東、オーロラの地で育った彼女のルーツには、自然と祈りを歌で語り継ぐ深い英知がありました。
統計学という「システム」を知り尽くした彼女だからこそ、「システムを有機的に繋ぎ直し、人間らしく分かち合うこと」の重要性を、説得力を持って届けることができるのですね。

 「カオスをチャンスに変える鍵は、私たちが本来持っていた、共鳴する力にあります」。
そして、驚いたのは、フィンランドには政治家の汚職がほぼないといわれたこと。
「え?」聞き違いかと思うほど、私たちは政治に対する信頼を失っていることに改めて気づきました。
フィンランド・・・未来へのヒントと希望が沢山ありそうで、次回の取材は是非フィンランドでと再会を誓いました。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する