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2026年03月31日15:24

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木の上の軍隊

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 終戦に気づかないまま2年間も木の上で生き抜いた2人の日本兵の実話に着想を得た井上ひさし原案の同名舞台劇を、堤真一と山田裕貴の主演で映画化。

太平洋戦争末期の1945年。沖縄県伊江島に米軍が侵攻し、激しい攻防の末に島は壊滅的な状況に陥っていた。宮崎から派兵された山下一雄少尉と沖縄出身の新兵・安慶名セイジュンは敵の銃撃に追い詰められ、大きなガジュマルの木の上に身を潜める。圧倒的な戦力の差を目の当たりにした山下は、援軍が来るまでその場で待機することに。戦闘経験豊富で厳格な上官・山下と、島から出た経験がなくどこか呑気な安慶名は、噛みあわない会話を交わしながらも2人きりで恐怖と飢えに耐え続ける。やがて戦争は終結するが2人はその事実を知るすべもなく、木の上で“孤独な戦争”を続ける。

原作舞台劇で上官役を務めた山西惇のほか、沖縄出身の津波竜斗、川田広樹(ガレッジセール)らが共演。「ミラクルシティコザ」で知られる沖縄出身の平一紘が監督・脚本を手がけ、全編沖縄ロケで完成させた。(映画.comより)









<2025年8月3日 劇場鑑賞>

 こんなことが本当にあったなんて。私が子供のころに、終戦を知らずに潜んでいたという「小野田さん(だったと思う)」という兵隊さんが保護されたことがあって、子供心に「えぇぇ〜っ」と思ったのを覚えています。なんで今この時代に”戦争が続いている”と思えるんだろう、と、子供には不可解でした。しかし、今こうして、こういうシチュエイションの映画を見てみると「なるほど」と思います。まず、自分たちだけだから情報の入手手段がないこと。日本のみんなは「沖縄戦では全滅した」と思っているから、捜索に来なかったこと。それから、元々アメリカ軍に攻められていたから、アメリカ兵がうろうろしていても不自然に思わなかったこと。むしろ「やはり劣勢なんだな。援軍を待とう」と思ってしまったこと。そんないろんなことが重なって、隠れ続けた彼ら。なんとなく、わかるような気がします。一人でいるより心強かっただろうしね。



 衝撃だったのは、アメリカ人たちが放置してある残飯を漁って食べていたこと。冷静に考えると仕方のないことなんだけれども、何もなかった日本、まだまだ食べれるものを贅沢に捨ててしまってるアメリカ、これが対比されているのかもしれません。映画の後半に、彼らではない島の人が、同じように漁っている場面があり(この男性を発見したことによって、彼らが史実に気づくきっかけとなった)、これが普通だったのか、と少しショックでした。



 戦争が終わったことを知っても、「帰って恥をさらすべきではない」と主張する上官と「帰りたい」と懇願する若兵。この話は、最初から最後まで”軍国主義の上官”と”現地の島から出たことがないのんきな若者”という設定になっているはずなのですが、私個人的には、堤さんの目が優しくて、雰囲気もいい人過ぎて、そんなに厳しい上官に見えませんでした。二人仲良くやっているようにしか(笑)。もちろん、意見が分かれるシーンも多々あったのですが、「堤さんが折れるんだろうな」とか「結局丸くおさまるんだろうな」みたいな雰囲気が満載で、安心して最後まで見れてしまいました。こんな見方は間違っているのかもしれません。



 ともかく、最後まで惹きつけられた映画でした。これが現実かと思うと、つらい気持ちもあるのですが、映画としてはとてもよくできていたと思います。戦争は、本当にやってはいけないことですね。それだけは強く思います。
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