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2026年02月13日07:09

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クルマ0519 薄!(ASTON MARTIN LAZER BRAID)

本稿0002にて、初期のアストンマーティンについて触れました。その中で、Lazer Blade(レイザー・ブレイド=カミソリの刃)というニックネームを持つ非常に幅の狭い速度記録挑戦車を某博物館で見たと書きました。 

https://share.google/6dOxInxH4Pe4kJNkJ

しかし、現存するアストンマーティンの中で4番目に古いこのクルマ(シャシー番号1915・登録番号XO9958)は、2024年末にオーナーが替わってその博物館(ブルックランズ博物館。ロンドン南西のブルックランズ・サーキット跡)には最早展示されていません。

https://share.google/g9ULX402freXTvZ9f

このアストンマーティン、「カミソリの刃」とは面白いニックネームですか、それはこのクルマのボディ幅が僅か470mmしかないからです。

https://share.google/MfHeSmMtZm1dPHHbn

https://share.google/AcvddBIqMmYOF9eJp

なお、本稿0448で採り上げたBRDC(British Racing Drivers‘ Club)のロゴマークはこのクルマをモチーフにしていると言われています。

https://share.google/LvRcJRNGOgjm2vSm0

1923年の夏にイギリスの航空機メーカーde Havilland Aircraft Co.(デ・ハヴィランド・エアクラフト社)が作ったこの薄いクルマは、もちろん単座です。

https://share.google/7UJKhtpnpAHFODN6X

FR(フロントエンジン・リヤドライブ)の車体の中心線にひとり乗車ですから、当然プロペラシャフトは座席の下にきます。だからドライバーは着座すると上にポッコリ飛び出します。ただし「股ぐらギヤチェンジ(笑)」ではないようです。

https://share.google/bGVpGIQUUL6rZZpmi

AIACR(国際公認自動車クラブ協会。1904年発足、1947年にFIA=国際自動車連盟に改組)のクラスF(エンジン排気量1100cc超1500cc未満)の1時間記録は、1922年12月にACカーズが樹立した163.17 km/hでした。レイザー・ブレイドはそれを破るために製作されたので空気抵抗を極力小さくするために薄く作られたのです。さらに通例のアストンマーティンかSV(サイドバルブ)エンジンを搭載していたのに対し、このクルマには1922年のフランスGPに向けて開発された水冷直列4気筒DOHC1486ccエンジン(55馬力)が搭載されていました。なんと16バルブ(気筒あたり4バルブ=吸排気ともバルブが2つ)です。

https://share.google/images/24Y1TqgWVqWfL5GlQ

https://share.google/SkamRigYs0vAiDjZt

結果的に速度記録更新とはなりませんでしたが、レースにも駆り出されて出色の戦績をいくつか収めています。

https://share.google/images/k83V3tTKk4rmaodHk

例えば1923年8月のBARCミーティング。前出のデ・ハヴィランド・エアクラフト社のエンジニア、Major Frank Halford (フランク・ハルフォード少佐)が、並みいる大排気量マシンを退けて平均160km/h近い速度で優勝しています(幅の狭さのせいでしょうか、操縦が非常に難しかったそうですが)。

売却されるに当たり、久しぶりに屋外に引っ張り出された時の写真です(2024年)

https://share.google/images/aVKvE6DlgBoTk8oYW

https://share.google/kT6JjfI13uAf6YFbU

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