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2026年01月04日14:25

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「特定妊婦」とは何か

児童福祉法に規定がありますけどね。
うーんと簡単に言うと
「妊娠してるのにいろいろ問題あって生まれるまで面倒みないとまずい妊婦」のこと。
ワシが「特定妊婦」って聞いて思い浮かべるのは以下。
「妊娠してから一度も検診受けてない」
「妊娠してるのにやばい薬をやっている」
「妊娠してるのに犯罪に関与している」
「妊娠に合併すると命(自分、赤子、もしくは両方)にかかわる持病があるのにフォローされてない」
…こんなとこかな。

この記事になってる人は、ワシは知らないけどタレントさんなんでしょ。
マネージャーとかに相談はできそうだし、
お金もあるんだろうし、特定妊婦に指定されそうな要素があると思えないんだが。
もしかして精神的に不安定で、検診きたりこなかったり、だったのかな?
電話して「検診どうしましたー?」って聞くと
「仕事が忙しくて」とか嘘つくタイプかも。

「妊娠中は「特定妊婦」に指定され、度重なる家庭訪問があったと説明。」
とこの文章中にあるのは、そういう意味じゃないかな。
理由なく検診に来ないことが数回あって、家庭に保健所の助産師がきちゃうってやつ。
場合によってはその人に付き添われてやっと病院の検診に来たり、とか。

その次の文章なんだけど、ちょっとわかりにくい。
「その後の出産では救急搬送され、管理入院となりました。」
おそらく、予定日よりかなり前に出血して搬送されたんだろうね。
「管理入院」っていうのは、お産前から入院させることを指している。
家で陣痛はじまってから来たのでは危ない場合、ってやつ。

なんで危ないのか、と言えば。
「心臓に持病があり、子宮は前がんで円錐切除済み」
ここですね。心臓の持病が何なのかは書いてないけど、
妊娠って胎盤に血液回すために血液量が増えるから心臓には必ず負担がかかる。
しかも子宮がでかくなってくると下から心臓を押し上げるので、
心機能が悪化しやすい。
「具合悪くなったらすぐに受診」とかいうレベルだと、
家で心肺停止で発見されたりしかねない、という状態の悪さだった可能性もある。
さらに、円錐切除ってのは子宮の入り口を円錐状に削る手術なんだが
当然「子宮の出入り口の閉まりが悪くなる」ので開きやすい、早産しやすい。
立って動くことで赤ん坊の重さが子宮口にかかって開くくらいなので、
入院させて「なるべく安静」にさせておくわけ。

「前がん」と書いてあるのは「前がん状態」(ぜんがんじょうたい)のこと。
ほっとくとホンモノのがんに進行するその手前の意味で、
子宮全部切除するほどではない場合に行う。
この手術を行うと上記のように子宮口開いて早産しやすいので、
妊娠の前半で子宮口を縛る手術をするのが普通なんだけど、
この文章では縛る手術をしたかどうかが不明。

縛る手術をすると、お産の前に縛った糸(針金のこともある)を抜かなきゃならない。

で、その次の文章がまたまたわかりにくい。
「早産のため麻酔不可という状況で母体も死ぬ可能性ありの命がけ出産」
うーん、どんなお産も命がけなんだけどねー。
何かあったのかな?
早産だったのは間違いない。30週になるかならないか、かな。
NICUに母乳を運んだという文章があるからね。

小さい赤ん坊をなるべく安全に出すには、子宮口をとおさないで
(圧迫されたりするからね)
帝王切開するのはよくあることなんだけど、
「早産のために麻酔不可」が産婦人科医のワシでも意味不明。
帝王切開を全身麻酔でやると麻酔薬が赤ん坊に回って出したときの状態が悪い。
だから「麻酔不可」なのかな?
でもそういう場合って、赤ん坊を出す前は腰椎麻酔とかにして、
赤ん坊が出たとたんに筋弛緩剤、送管、全身麻酔切り替えにしてたよ。
ワシが勤務医時代にはね。
他にもやりかたはあると思う。
少なくても「早産だからどんな麻酔もかけられない」っていうのは聞いたことない。

ちなみに「全身麻酔で帝王切開」すると、出血量が増える。
今は全身麻酔のほうが多いと思うんだけど、ワシらは腰椎麻酔主流の時代だった。
全身麻酔に使う薬が子宮の収縮を邪魔することがあってね。
薬の量を遠慮してもらったり子宮収縮剤を多めに使ったり、
輸血用意して手術したり、いろいろ対策があるけどね。

この文章には帝王切開だったとは書いてないから状況わからないけどね。

まあとりあえず、本人も死なずに赤ん坊も無事で
よかったんじゃないか?
お産は全部「終わりよければすべてよし」ですよ。

前に子宮がん(前がん状態)をやってて、そっちはもう問題なさそうだけど、
今回の分娩後に体調悪化し、調べたら大腸がんがみつかったんだって。
もしお産しなかったら、調べない、わからない、で末期までいったかもしれないね。
赤ちゃんがお母さんの大腸がんを見つけるきっかけを作ってくれた。
いい話じゃないか。

追記;
もうひとつ、どうしても書いておかないと意味不明な文章がありました。

「退院後には「エジンバラ産後うつ」と診断され」
ってさ、本人がこのとおりインスタに書いたんだろうとは思うし、
素人さんだから間違うのも当たり前なんだけどね。
「産後うつ」は産後にうつ病にかかった、ということで「診断」でいいんだけど、
「エジンバラ産後うつ」という病気はありません。
「エジンバラ産後うつ質問表」ってのがあって、
(https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001257706.pdf)
一種のアンケートなんだけどこれに答えてもらってスコアを計算して
「この人、産後うつになってるか、これからなるかのどっちか」となれば
専門医(精神科)に相談する。
エジンバラだけでは診断できないの、だってただのスコアだからね。
今は、ほとんどの産婦人科で一か月検診かその2週間前かに
このエジンバラの質問票を書いてもらってるはず。
最近「産後うつによる自殺や母子心中」がすごく増えてるから。

■【 がん闘病 】歩りえこさん 「ずっと生きるか死ぬかの瀬戸際だったから。誰にも心配をかけたくなかった」 昨年末に出産公表 理由を告白
(TBS NEWS DIG - 01月04日 13:23)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8619626
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