男はしばしば、自分の腹を痛めて子を産めないことに対してとやかく言われる。産んでいるのは母であり、父は何もしていないと。
確かに妊娠という観点から見ればそれはそうである。見た目からしても、子どもは女性の肉体から産まれ出てくる。だから子どもは女性にしか産めないと言われる。
だが、私はそれに異を唱えたい。もちろんこれは妊娠及び出産をしてくれる母体を軽んじる意図はない。妊娠は女性の肉体に大きく負担がかかる。
ただ、男が子を産めないというのは些か飛躍しているように思う。だって子どもを産む・作るという行為は、男性が自分の体内で産み出した精子を女性の子宮に送り込み、女性がその精子を体内で育て上げ、時期が来たら出産するというものだ。決して女性だけで子をなしているわけではない。
そう、母体が子を産むのは種がなければ出来ないこと。妊娠及び出産とは、飽くまでも種を育て上げ、育ったものを排出する行為だ。つまり厳密には女性は子を産み出しているわけではない。産んではいるが産み出してはいない。真に子種を産み出しているのは睾丸なのだ。
母体は飽くまでも睾丸が産み出した種を大きく育て、それを排出しているだけ⋯⋯例えるなら母体は植物における土だ。種は土の中で水などの栄養を得ることによって成長し芽を出す。
男が0を1にし、母体が1を100にする。子をなすとはパートナー同士の共同作業なのだ。二人が必要不可欠なのだ。どちらか一方に負担を強いるものではないし、一方を責め立てるものでもない。そこを履き違えてはいけない。
ログインしてコメントを確認・投稿する