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2025年11月25日07:09

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小噺0543 海水淡水化

「令和の米騒動」は長く尾を引き、前農林水産省は生産抑制(価格を安定させるため、過剰供給を防ぐ事実上の減反政策)から一転して増産を推し進めようとしました。
しかし今年2025年は記録的な猛暑+少雨で肝心の米生産現場の状況は悲惨でした。乾燥してヒビ割れた土が露出して「水田」なのに水がありません。

https://share.google/Mwun8abMkTun16Mx1

過去にも水不足はしばしばありましたが、こんな田んぼの状態は見たことがありません。何とかしようと川から水を引こうと思っても、その川が干上がって…

https://share.google/mXgyXRDhoyxvwwxBX

だったらダムの放水を、と思っても貯水率が大きく下がっていてそうもいきません。

https://share.google/cq5vvjZDvlP29hIPX

井戸も枯れて...

https://share.google/4KTHP2FmRj060CMe9

8月前半の大雨や9月上旬の台風15号で、水不足は広範囲で解消しました(降る時は「経験したことがないような」豪雨、極端すぎます)が、今後上記のような渇水は常態化する可能性があります。海水を淡水化して供給することが不可避になるでしょう(生活用水もままならない時は特に)。
日本は島国、周りの海には水が無尽蔵です。でも海水の塩分濃度は約3.5%、飲めませんし作物の生育にも適しません(例外はあります)。だから淡水化する必要がありますが、方法は基本的に2通りです。

�‖臣淵侫薀奪轡緇�発法
ブライン加熱器に通して温めた海水を、フラッシュ室に引き込んでフラッシュ蒸発(急減圧蒸発)させます。
発生した水蒸気はコンデンサ室のデミスタ(ミストを捕集する装置)で集められ、ブライン加熱器を通す前の海水で冷却・結露させて真水にすることを繰り返します(多段)。
つまり海水を蒸留して淡水を作り出す方式です。

https://share.google/ZlbRVCYmH55vY7iUz

本稿0185【淡水】で書いたように、以前住んでいたドバイの上水は多段フラッシュ蒸発法による淡水化された海水でした(消毒・殺菌・ミネラル添加などをして飲用に適すよう処理していました)。
エネルギー効率が悪くコストは膨大です。金持ち産油国ならでは?

��逆浸透法
下記写真の逆浸透膜パイプに通すことで、海水を淡水と濃塩水に分けます。
https://www.chiyoda-trade.co.jp/cgi_data/product_image/id011000-main.jpg

逆浸透膜パイプの模式図です。
右から原水(海水)を通すと中央の濾過水集水パイプから淡水(透過水)が、その周りから濃塩水(廃棄水)が出てきます。

https://share.google/zcsWkgneMkMJ9AHnR

濾過水集水パイプは、RO膜(Reverse Osmosis Membrane)と呼ばれる逆浸透膜と透過水流路材とメッシュスペーサーを合わて筒状にした濾過装置で、右から高圧で入れられた原水(海水)から塩分を析出します。

多段フラッシュ蒸発法よりは低コストですが、海水をパイブに通すので、プランクトンなどで目詰まりを起こします。そのため頻繁なメインテナンスが必要になります。

なお、渇水対策には本稿0251【人工降雨】もあります。これを書いた頃は実験段階でした。数年経ちましたが技術はまだ確立されておりません。

昔ながらの「雨乞い」も有効?日本各地で見られます。お祭りとしてねほっとした顔

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