五気六味:温/辛、苦
帰経:脾、胃、大腸
はたらき・適応症状
1、通陽散結
冷え、痰湿(水分代謝の障害で生じる痰のような病的な代謝物)による胸のつかえ、胃・腹部の冷え・痛み
2、行気導滞
気の巡りの停滞による胸・背の冷え・痛み、喘息、咳、下痢
小さな一粒に温めの力 ― らっきょうのちから
カレーの付け合わせとしておなじみの「らっきょう」。
そのシャキッとした歯ごたえと独特の香りは、食欲をそそるだけでなく、実は東洋医学の世界では「体を温め、巡りを整える薬膳食材」として古くから重宝されてきました。
小さな一粒の中に、冷えを追い出し、滞りを解く力が詰まっているのです。
■ 五気六味から見たらっきょう
らっきょうは「温」の性質を持ち、「辛」と「苦」の味を併せ持つ食材です。
温は体を内側から温め、辛は気血の流れを活発にし、苦は余分な湿気や熱を取り除く作用があります。
この働きが「脾・胃・大腸」に帰経し、胃腸を温めながら気の巡りを整え、冷えや滞りからくる不調をやさしく癒してくれます。
■ らっきょうの主なはたらき
�� 通陽散結(つうようさんけつ)
体の「陽気」を通じさせ、冷えや痰湿によって生じた滞りを散らす作用があります。
胸のつかえや胃・腹部の冷え、張りや痛みを感じるときに効果的。
冷えや湿気で重くなった体を、内側から温めて軽くしてくれます。
�� 行気導滞(こうきどうたい)
気の巡りをスムーズにして、滞りによる痛みや不快感を取り除く働きがあります。
胸や背中の冷え・痛み、喘息や咳、下痢など、「気の滞り」と「冷え」が同時に起こっているような状態にぴったり。
らっきょうのピリッとした辛みが、停滞した気を動かし、呼吸や消化の流れを整えてくれます。
■ 暮らしの中での取り入れ方
らっきょうはそのまま食べても、料理のアクセントにしても楽しめます。
特に甘酢漬けは、保存がきくうえに食欲をそそり、胃腸の働きを高める養生食としておすすめです。
冷えやすい人は、生姜やネギと合わせて温かい料理に加えると、体を芯から温める効果がアップします。
一方で、辛味と刺激が強いため、胃が弱っているときやのぼせ気味のときは量を控えめにするのが良いでしょう。
■ おわりに
らっきょうは、身近でありながら優れた薬膳食材。
冷えや湿気で重くなった体に、そっと“陽の火”を灯してくれる存在です。
疲れが抜けない、胃が重い、体が冷える――そんなときこそ、らっきょうを少し食卓に。
その小さな一粒が、滞っていた気の流れを動かし、体の奥からじんわりと温めてくれるでしょう。
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https://ameblo.jp/stephen19690326/entry-12942773642.html
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