日本の公立小学校に通う1年生と6年生の学校生活を春夏秋冬にわたって描いたドキュメンタリー。
4月、入学したばかりの1年生は挙手のしかたや廊下の歩きかた、掃除や給食当番など、集団生活の一員としての規律と秩序について初めて学ぶ。そんな1年生の手助けをするのは6年生で、子どもたちはわずか6年の間に自分が何者であるかという自覚を持ち、6年生にふさわしい行動をとるようになる。コロナ禍で学校行事実施の有無に悩み議論を重ねる教師たち、社会生活のマナーを学ぶ1年生、経験を重ねて次章への準備を始める6年生。3学期になると、もうすぐ2年生になる1年生は新入生のために音楽演奏をすることになる。
イギリス人の父と日本人の母を持つドキュメンタリー監督・山崎エマが、公立小学校で150日、のべ4000時間にわたる長期取材を実施。掃除や給食の配膳などを子どもたち自身がおこなう日本式教育「TOKKATSU(特活=特別活動)」の様子もふんだんに収めながら、さまざまな役割を担うことで集団生活における協調性を身につけていく子どもたちの姿を映しだす。教育大国フィンランドでは4カ月のロングランヒットを記録するなど、海外からも注目を集めた。(映画.comより)
<2025年4月6日 劇場鑑賞>
日本の教育方式は、わりと海外から注目されていると思います。自主性を伸ばす欧米の教育方針にも、とても興味がありますが、やはり日本みたいに、保育園時代からきちんと整列して写真が撮れたりすることは、欧米の人たちには驚きではあるようですね。私自身も娘が保育園児だった時にクラスの写真を見せて、イギリス人の知人に大変驚かれたことがあります。「こんなに小さいのに、なんてお行儀のよい!」ってね。
この映画では、日本では当たり前に行われていること、だから私たちが普通にできてしまうことが、実はすごいことなんだよ、と示されます。例えば小学一年生、つまり新入生一人一人に六年生が一人ずつついて、学校を案内したり、まだ小さいからできないことをやってあげたりします。自分の時はなかった風習だと思うのだけれど、確かに娘は享受していました。「すごいなぁ、いいことだなぁ」と感心したのを思い出しました。
そして、日本では「給食当番」「掃除係」「日直」があって、毎日きちんと役目を果たします。こんな「当たり前」だと思っていたことが、例えば「アメリカでは業者任せ」と聞いて驚きました。それはそれで効率がいいのでしょうし、他の仕事を生み出すことにもなるのかもしれませんが、自分のことは自分でやる、というのは大切ですよね。
映画では、そういったことだけではなく、クラスで起きた問題を先生が寄り添いながら、ひとつづつ解決してゆく姿も映されます。その姿は理想的であり、難を言えば「賢い子ばかりの恵まれすぎたクラス」に見えたことも確かです。やはり、著作権や本人の意思の問題で”映っても構わない子”だけを映像化した結果なんでしょうね。そんなことを思ったからかな、個人的にはそんなに深く印象に残る作品ではなかったです。でもね、自分の息子が支援クラスだったから言うのではないけれど、障害児を扱った作品は数多あるから、たまにはこんな「きれいな」映画も見たいです。普通児だってもちろんがんばってるし!息子は、ほかの子供たちに本当に優しくしてもらったし。私も「社会って、案外優しいんだなぁ」と思えたのは息子のおかげ、みんなのおかげ。本当に「小学校、それは小さな社会」ですよね!
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