1951年2月生まれのドイツ人画家Wolfgang Beltracchi(ウォルフガン・ベルトラッキ)は、60歳の時(2011年10月)に懲役6年の実刑判決を受けて刑務所に収監されました。
妻のHelene(ヘレーネ)は4年です。
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結果的に約3年の服役で釈放されましたが、その罪状は美術品の創作です。
どうしてアート創作で罪になるの?とお思いでしょう。彼は画家ですよ、創作活動は当たり前のことでは?
実は創作の内容が問題なんです。一般的に「贋作」と見なされている驚くべき創作なんです。
画家が題名を付けて完成させたものの行方不明になっている作品があります。写真などは残されておらず。どんな描写がなされているのかわかりません。判明しているのは題名だけ。
ベルトラッキはHeinrich Campendonk(ハインリヒ・カンペンドンク)やAndre Derain(アンドレ・ドラン)等のそういった絵画を「創作」。題名から絵画を想像して、画家のタッチや特徴を真似て描いたのです。でっち上げです。
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そして美術界が「発見された!大ニュース!」と騒いでいるホットな時に高値で売り抜ける、というとんでもない詐欺をしていたのです。
おそらく蚤の市などで百年以上前の絵画(シロート作品など)を二束三文で入手し、当時の木製フレーム・キャンバス・鋲などを利用して、当時の絵の具で描いたのでしょう。専門家にもわからないように。
ベルトラッキが行方不明の絵画をいくつも所有していることに疑念を抱く人もいましたが、祖父母が1920年代に美術品コレクターだったという話を捏造して対処したそうです。
しかし、手持ちの古い絵の具が底をついた時に止むなく使った新しいオランダ製絵の具に、本来は入っていない筈のチタンが含まれていることが突き止められて、彼の創作(贋作)がバレました。カンペンドンク作とされていた"Red Picture With Horses"が、実はベルトラッキの創作だったのです。
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このような例は次々に判明しました。そして逮捕・起訴されて冒頭のように裁判で有罪判決を受けまたのです。
(時効などを除いて)罪に問われたのは14点・4500万ユーロ(約52億円)相当だけでしたが、実際は1980年代初頭から30年以上もこの「でっち上げ」を行っていて、数百点・数億ユーロの詐欺行為を行っていたと言われています。
日本でも高知県立美術館がカンペンドンクの作品「少女と白鳥」として購入、大切に所蔵してきた絵画が贋作(ベルトラッキの創作)と言われています。
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