最近、車を運転しているときだったか、ふと思い浮かんだ呪文があった。
カングーか、クングーか。
はて、なんの呪文だったかと考え込み、先日観た映画に出てきたことを思い出した。
タイトルがなんだっけ?
わかりにくい単語だった。
そうそう、ディバイナーだ。
ラッセル・クロウが主演で第一次大戦で息子3人を失った父親の物語だ。
3人の息子の戦死の報を聞き、妻は心を病んで命を絶ち、父親はせめて遺骨だけでも、と戦地に向かう。
病んだ妻が、ラッセル・クロウ演じる父親、ジョシュアに
「子どもたちが寝る前に、本を読んであげて」
とせがみ、とまどいながらジョシュアが読んだのがアラビアン・ナイトの空飛ぶじゅうたんのエピソードだった。
呪文を唱えるとじゅうたんが宙に浮かぶんだけど、そのときの呪文がカングーだったか、クングーだったか。
思いついて、chatGPTを立ち上げる。
俺「映画、ディバイナーで魔法のじゅうたんを飛ばせるときの呪文って、なんだった?」
GPT「すみません、「ディバイナー」(The Water Diviner)は戦争ドラマであり、魔法や魔法のジューたん(絨毯)を飛ばすような呪文が登場する映画ではありません
ウィキペディア
映画.com
。」
最後につけくわえられたウィキと映画.comは、検索した出典のサイトだろう。
思いついてディバイナーという単語を入れてみたものの、戦争ドラマという返答に、あぁちゃんとわかって返事してるな、と感心した。
続けて
GPT「もしかすると、別の魔法ファンタジー映画のことをイメージされているかもしれません。例えば、**「アラジン」**のように魔法のじゅうたんが登場する作品がありますが、その映画において「じゅうたんを飛ばせる呪文」という設定は特にありません。
もし、他に思い当たる作品名や登場人物、シーンなどがあれば教えていただけると、どの作品か探す手がかりになりますので、ぜひ気軽に教えてください!
」
と出てくるので、俺もさらにつづけた。
俺「ラッセル・クロウ主演のディバイナーが戦争映画だというのは、正しい。映画の中で、ラッセル・クロウ演じる父が、子供たちが幼い時に読み聞かせしたアラビアンナイトの本を読む場面があった。あのときに、魔法のじゅんたんを飛ばせる呪文が、グングーかカングーだったと思うんだけど、わからないかな?
」
GPT「おっしゃるシーン、確かに映画『ディバイナー 戦禍に光を求めて』の中で、ラッセル・クロウ演じるジョシュア・コナーがアラビアンナイト(『千夜一夜物語』)の一節を子どもたちに読み聞かせる場面があります。そして、そこには「魔法のじゅうたん」が登場します 。
ただし、読まれている秘呪(呪文)の具体的な内容(例えば「グングー」や「カングー」といった言葉)は、脚本や関係資料の中に明記されていないようです。これは物語の比喩的な要素として扱われており、実際にそんな呪文の名称が存在したという記録は見つかりませんでした。
「グングー」や「カングー」といった響きは、おそらく視覚的・記憶的な印象として残っている可能性があります。もし心当たりがあるのであれば、もう少し詳しい状況(読み上げられていたときのセリフの前後やイントネーションなど)を教えていただけると、さらに調査がしやすくなりますのでよろしくお願いします!
」
すごいな。ここまで調べたうえで、質問を返してくるんだ。
chatGPTって、要はデータベースからの検索だろ?という話は聞くんだけど、こういうやりとりをしていると、中に人がいるかのような錯覚は確かに感じる。
俺「同じ呪文で、大人になった兄が、死にかけた弟に銃弾を打つ場面がある。そのとき、兄弟で幼い日に聞いた呪文を唱えて、引き金をひくんだけど、その言葉がなんだったかな?
」
そこで、GPTは考え込んだ。というのは、人間側の解釈で広く検索してくれていたのだろう。
GPT
「思考時間: 13s
より良い回答のため思考中
検索: 『The Water Diviner』の呪文とセリフ
完了
はい — あの呪文は 「Tangu(タンゴゥ/タンガゥ)」 です。映画で子どもたちに父が読み聞かせる場面でも、みんなで一緒に「Tangu!」と唱えていますし、脚本・字幕の書き起こしにも同じ綴りが出てきます。
scripts.com
subsaga.com
(英語台本だと綴りは Tangu、発音は劇中の発音に近い形で聞こえます。)
」
13秒かけて、広い範囲を検索し、思考してくれていたのだろう。
脚本や字幕の書き起こしまで見つけてくれたようだ。なんとか.comとか、実際のページにはもっと隠れていたんだけど、そこをクリックしたら字幕の書き起こしが出てくるということかなぁ。
クリックしてみたら、たしかに脚本っぽい英文がずらずらと出ていた。
そんなのがアップされていること自体が、すごいと思った。
俺「ありがとう。その言葉だ」
GPT「よかった!スッキリしましたね。
あの「Tangu」は、映画の中で父と兄弟の思い出を象徴する大事なキーワードなので、最後の場面で出てくると胸にくるものがありますよね。
」
映画 「ディバイナー 戦禍に光を求めて」(原題:The Water Diviner)
監督:ラッセル・クロウ
出演:ラッセル・クロウ
オルガ・キュリレンコ
ディバイナーというのは、水脈を求めてダウジングをする人のことだそうだ。日本人的にはちょっとピンとこないので、もう少し考えてほしかったところだね。
映画を観たのは7月くらいだったと思うんだけど、ふとあの映画に出てきた呪文が頭に浮かんだんだよね。
病んだ妻にせがまれて、子どもたちが幼かった時に読み聞かせていたアラビアン・ナイトの魔法のじゅうたんの呪文。
それは失った子どもたちとの大切な思い出だっただろう。
妻が亡くなり、家族を失った父親ジョシュアは子どもたちが死んだ戦地、トルコへ向かう。
戦場であるガリポリに向かいたいというのに、そこでしつこくホテルはどうかと誘いを受ける。
そのなかに少年がいてさ。
彼がなかなか頭がよく、荷物を盗んだとみせておいかけさせて、自分の家の宿に案内する。
妻と結婚した時、旅行に行ったのはトルコだった。
別に荷物を盗まれた経験はしなかったけど、似たような人をひきずりまわすようなパワーは確かに感じる国だよなぁ、トルコって。
ホテルを切り盛りしているのが少年の母で、なおかつオルガ・キュリレンコみたいな美女だというのは、もはやファンタジーだと思うけど。
その親子と交流しつつ、ジョシュアは息子探しに向かう。
ハサン少佐という現地の軍人の助けもあり、戦火の中、息子の亡くなった地に向かう。
そこでジョシュアは夢を見る。
息子の一人が、ある建物の中で踊るようなシーン。
息子は生きている、そこにいる。
確信をもって戦地をさまよい、ギリシア軍との戦火をくぐってとある古城へ。
そこで本当に息子の一人と再会するんだよね。
語られる兄弟たちの死。
一人は即死、もう一人は瀕死の重傷を負う。
苦し気な息をしつつ、弟は兄にとどめを刺してくれと頼む。
自分自身、起き上がれない重傷を負いながら、兄は弟の額にライフルの銃口をあてる。
そこで二人は、なつかしい呪文を唱えるんだね。
「Tangu」
幼いときの思い出の呪文は、弟を殺した合図となった。
もちろん弟を苦しみから救うためだっただろう。
それにしても、なんともやりきれず、切ない苦みを感じた。
映画には少年やその美しい母との交流もあったんだけどさ。
観て数日後に、思い浮かんだのはあのシーンの苦さだったね。
戦争は、日常の流れていく先を苦みに変えてしまう。
決して勇ましい話や、感動的なものではないのだ。
だから平和を保つ努力は、常に意識していなければならない。
The Water Divinerは、ロマンスやファンタジーの要素を含みつつ、戦争の苦さを描いた映画だったね。
その苦みは、かみしめるべきものと思う。
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