「クライマーズハイ」は地方新聞の記者たちが日航機墜落事件を報道する物語。
地元なので土地勘もあり有利、と思われたが
都会の大新聞の動員人数、トランシーバーなどの情報伝達機器を持たず苦戦する。
最初に現場に入った記者の一人はあまりにも悲惨な現場に心を病む。
刻々と進展する捜索状況報道や数多い被害者の身元取材では勝負できない。
現場の風景を心象的なエッセイにして連載する。
その中の記事だったと思う。
逆光で捜索隊のひとりが映った写真。
服装からはおそらく自衛隊ではないか。
ひとりの子供を抱き上げている。
捜索隊員のつぶやきが記載される。
「この子の右腕をみつけてあげたい」。
あの事故は、たくさんの人の心にたくさんの深い傷を残した。
「自分には無関係、そんな暗いニュースはもう結構」と思う自由はある。
ただ、この事故の原因は「数年前に起きた尻もち事故」の修理が不完全だったことだ。
ボーイング社の修理記録で、本来は1枚の金属板である圧力隔壁が
なぜか切断された2枚になり、間をリベットで留めてあったが、
これももしそういう修理をするなら2列にするところ、1列になっていた。
結果、数年後に修理部が破損、垂直尾翼に高圧の空気が漏れだして
垂直尾翼は半分が吹き飛び、機体のコントロールができなくなった。
なぜちゃんとした修理がなされなかったのか?
修理担当者に直接の聞き取りがされていないので不明である。
「圧力隔壁損壊」がボーイング社の不完全な修理によるものであることも、
事故当時はあいまいにされ、日本航空の整備確認不足が原因とされた。
中曽根政権がアメリカ最大航空機メーカーに忖度した、と言われている。
飛行機で旅行するとして、その機体が一度でも修理されたか乗客にわかるか?
知る手段があったとして、完璧な修理だったかどうか確認はできるか?
「飛行機に乗らないから関係ない」としても、
飛行機は今もあなたの上空を飛んでいる。
日航機墜落は御巣鷹山だったから墜落地点に住宅はなかった。
もちろん操縦者たちの必死の働きの結果の無人地帯への誘導と思う。
でも、いつも必ずしもうまくいくと限らない。
あなたの住んでいる街の、あなたの家の真上に墜落する可能性は、ゼロでない。
もう昔のことだ今更蒸し返して報道して何になる、ではない。
なぜそんなことが起きたのか、繰り返さないためにはどうすればいいのか。
自分ができることは何か、考えなくてはならない。
遺族にとっては1日も考えない日はないだろうが、
「関係ない」人間には思い出すのは年に1日であろう、せめてその1日でも
何が起きたかなぜ起きたか、起こさないためにはどうしたらいいか、
考えることが大事だと思う。
もちろん「考えない自由」はある。
当時9歳 一人旅で日航機墜落事故
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=8429294
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