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2025年07月21日13:39

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アンデッド 愛しき者の不在(Handtering av udode)

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 「ぼくのエリ 200歳の少女」「ボーダー 二つの世界」の原作者として知られるスウェーデンの作家ヨン・アイビデ・リンドクビストが2005年に発表した小説を映画化した北欧ホラー。

現代のオスロ。最愛の息子を亡くしたばかりのアナとその父マーラーは、悲しみに暮れる日々を送っていた。そんな中、墓地で小さな音を聞いたマーラーは墓を掘り起こし、孫の身体を家に連れて帰る。うつ状態だったアナは生気を取り戻し、人目につかない山荘に親子で隠れ住むようになるが、還ってきた息子は瞬きや呼吸はするものの全く言葉を発しない。やがて、招かれざる訪問者が山荘にやって来る。同じ頃、別の家族にも悲劇と歓喜が訪れていた。

「わたしは最悪。」のレナーテ・レインスベがアナ、「ハロルドが笑う その日まで」のビョルン・スンクェストがマーラーを演じ、「パーソナル・ショッパー」のアンデルシュ・ダニエルセン・リーが共演。ミュージックビデオや短編映画を手がけてきたノルウェーのテア・ビスタンダルが長編初監督を務め、原作者リンドクビストがビスタンダル監督と共同で脚本を手がけた。(映画.comより)







<2025年2月24日 劇場鑑賞>

 「ぼくのエリ」が好きです。ハリウッドでリメイクもされましたが、先にオリジナルを見ました。すごい発想だと思いました。

 人はみな死にます。その喪失感は、自分より若い世代の死と言う不条理さがあるときはもちろんのこと、順当に亡くなった老人であっても、彼(彼女)を愛していた人にとっては、同じだけの喪失感ですね。そんな、どうしていいかわからない時期に、かすかにでも生の兆候が見えたら、人は藁にも縋る思いで深追いしてしまいます。そしておそらくは戻れないところまで行ってしまうのです。この映画はそんなお話です。

 個人的には「光る眼」を思い出しました。かの映画も、ある一定の時間、村中の人が眠ってしまっていた間に、亡くなったと思われていた子供たち(そういう設定だったと思う。亡くなってなかったかもしれないけれど)がすっかり違う人格で復活し、隊列を組んで村の人々を襲ってゆく、そんな話だったと記憶します。

 今回の映画は、一瞬モノが落ちたり停電したりと、地球が異常な態を呈した後に死者が蘇るのです。しかし、上の解説にもあるように、明らかに普通ではないのです。でも、喪失感に苦しむ人にとっては、どんな状態でもいいからそばにいて欲しい。世間から隠れなくてはならなくても構わない。一生懸命ケアします。



<ここからネタバレ>

 しかし、そんなことが続くはずはありません。やっぱり彼らはゾンビとなっていたのです。どういう特殊な能力があるのか、ゾンビたちは仲間を呼び寄せます。なので、どれだけ山深く隠れて住んでも、彼らはやって来ます。そして、健常者は襲われてしまうのです。個人的には、ここが少し不満でした。斬新な設定かな、と思って見始めたのに、最後は普通のゾンビ映画になってしまってました。画面は独特に暗く、くすんだグレーみたいな感じにずっと統一されていたし、不穏な雰囲気を最初から最後まで感じさせていただけに、ちょっと違った感じを期待していました。帰結そこ?って思いました。

<ネタバレ終わり>

 それでも、つい縋ってしまう気持ちはよくわかります。私も、それが自分の息子だったら、同じことをしたでしょうし、自分がゾンビになろうと死のうと、生命を感じる限り世話をするでしょう。切なさで一杯になりました。
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