自分が何に向いてるか、とか6年医学部卒業しただけじゃわからない。
自分の希望で行く先を選ぶ。
で、たとえば脳外科を選んだとする。
助手を十分やったあと、上司の手取り足取りで最初の手術をする。
短時間で終了し難易度の低いものからだんだんあげていくのだが、
どこかで上司が気づくはずなんだ。
「こいつ、手術に向いてない」って。
手術は実は、生まれ持ったセンスってもんがあって
上手なやつは最初から上手だよね。
数こなして慣れて行くとどんどん上手になり「こいつはひとりで任せて大丈夫」になる。
センスがあんまりないやつ(普通)でも、練習しているとこなせる手術が増えてくる。
でもまあ、そういうやつには産婦人科なら「子宮がん広範全摘」みたいな
手順も複雑、細かい手技多くて難易度高い、場合によっては半日かかる、
そんな手術は助手でも任せられないかな。
問題なのは、簡単な手術を何回やらせてもダメなやつ。
どこかでへくる、どこかでミスる。正面に立つ上司はいつまでたっても気が抜けない。
結果「こいつは手術をしない部署へ」回すことになる。
外来とかね。
で、普通は本人も気づくものなんだよね。手術させてもらえないから。
同期がどんどん上にいく中で自分は研修医がする手術もさせてもらえない。
勘が悪くて勇気があれば上司に聞くと思うが、上司はきちんと答えるのが仕事だ。
ここで上司が仕事をしないでババ抜きみたいにその医者を
地方の人員不足の病院に送ったりすると、悲劇が起きるのよね。
とんでもない訴訟案件になって、最初は病院もかばうけど
なんとか穏便に(お金で)おさまっても「2度とこういうことは」となる。
そういう評判は(同業者内では)広がるのが早いので、
次からの受け入れ病院は「手術室がない」ところ、とか限定される。
‥と、医局制度が生きてて大学教授が人事を握ってた時代はそんなふうだった。
今みたいに医者が自由に病院選んで卒業大学や研修先と関連ない移動をすると
そういう事情が伝わらないことは、ありそうだね。
この記事になった医者が今いる病院の院長はこの医者について
「がんばるって言ってるしみんなも応援してあげて」と言ったそうだ。
院長が前にやらかした手術を直接知ってたら、
自分がよく知ってる医者が「あれは本当にダメだよ」と言ったら、
そういう発言はなかったと思うけどね。
今の勤務先では手術はしてなかったようだが、救急外来患者の扱いで
ミスを連発し、「検査室」に移動になった。(患者は絶対に診療しない)
ミスが報道されたら「内部からの情報漏洩」として情報漏洩者狩りが行われ、
(どこかの県庁でそんな話あったね)
病院の運営側に絶望したスタッフがずいぶん辞めたらしい。
最近のことだが「無給の無期限自宅待機」処分となったらしい。
本人が辞表を書くのを待ってるんだろうけどね。
■『脳外科医 竹田くん』モデル医師の8800万円賠償命令から見える“外科医の技能”問題。医学知識だけでは患者を救えない
(日刊SPA! - 05月21日 09:21)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=8319792
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