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2025年03月26日14:48

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クレイヴン・ザ・ハンター(Kraven the Hunter)

狩られたら、狩り返す。クレイヴンの容赦なき<狩り>が、暴走する──。
若い時に母親を亡くし、裏社会を支配する冷酷な父親から「強き者が生き残る。力こそが全てだ。」という精神を叩きこまれて育った少年セルゲイ(クレイヴン)。
ある日、父親と共に狩猟に出た際、突如現れた巨大なライオンに襲われ生死を彷徨う大怪我を負うが、ライオンの血がセルゲイの体内に入ったことで、<百獣の王>の力を持つ容赦なき“クレイヴン・ザ・ハンター”へと覚醒する。〈狩り〉の対象は、金もうけのために罪無き動物を〈狩る〉人間たち。一度狙った“獲物”は確実に仕留めるまで、あらゆる手を使ってどこまででも執拗に追い続ける。
次々と〈狩り〉を実行し、彼らを動かす大きな組織へと近づいていくが…立ちはだかるのは、全身が硬い皮膚に覆われた巨大な怪物〈ライノ〉。さらに、病弱な身体を持つ最愛の弟ディミトリが危険にさらされたことでクレイヴンは激昂。やがて“裏の世界の殺戮者”と呼ばれる自らの父親と対峙することになる。怒りのままに<狩り>を繰り返し、次第に暴走していくクレイヴンだったが、弟からは「兄さんはただ、殺しを楽しんでるだけ。」と心無い言葉を受けてしまう。大義のための殺しか?快楽を求める殺戮か?激しくエスカレートしていく〈狩り〉が、行きつく先は─?(ソニーピクチャーズ 公式ウェブサイトより)





<2024年12月15日 劇場鑑賞>

 この作品は、コミックにより詳しいほうが楽しめるようですね。しかし、私はアメコミは全く読んでないので、映画のみの感想を書きます。

 冒頭のシーンは、アーロン・テイラー=ジョンソン演じるクレイヴンが脱獄するシーン。四つ足で這うなど、怪力と合わせちょっと人間離れした身体能力を見せつけた彼は、凶悪犯が集まる極寒の地から、簡単に脱獄してしまいます。そしてその後、映画は16年前に舞台を移します。

 弟と一緒にニューヨークの学校に通っていたセルゲイ(クレイヴン)は急に父親に呼び出され、遠い地タンザニアに連れて行かれます。そこで”レジェンド”と呼ばれる、20人以上を殺したと言われるライオンの狩猟に同行させられたのです。レジェンドに襲われ、大けがを負ったセルゲイはしかし、その血にライオンの血を受け入れたこと、また祖母の秘薬を持ったカリプソ(アリアナ・デボース)にその秘薬で助けられたことにより、特殊な能力を持ったクレイヴンとなって生まれ変わるのです。

 その後クレイヴンは、元々弱かった弟を気にかけながらも、レジェンドを剝製化してしまうなど、強権的な父親に反発してロンドンの自宅から”母の地”ロシアの山中へと逃げ、自然の中で自活してゆきます。森の中では、不法に動物を殺生する輩を許しません。見つけると必ず殺しています。でも、そんな中でも、弟の誕生日にだけはニューヨークへやって来てお祝いしています。ある時、自分を助けたカリプソが、ニューヨークで弁護士をしていることを突き止め、お祝いのついでに彼女に会いに行き、協力を求めます。

 一方、マフィアのドン同士の縄張りの争いに巻き込まれた弟ディミトリは、誘拐されてしまいます。その犯人は、かつてニコライに「小者」とバカにされ、今はある医師の手術によって「ライノ」となって生まれ変わったアレクセイ。ここからは、強い肌を持つライノと彼が雇った殺し屋フォーリナー(催眠の力を持つ)が、クレイヴンとカリプソがロシアの山中にいることを突き止め、追って来る展開となり、彼らの戦いが描かれます。



<ここからネタバレ>

 もちろん、主人公たち(クレイヴンとカリプソ)が勝利し、ライノは殺されます。しかし、クレイヴンの情報を彼に流していたのは、他でもない父親ニコライであり、彼は、商売敵のライノを消すためにクレイヴンを利用したこと、また自分の事業を継いでほしいことなどを伝えるのでした。あまりのことに啞然とするクレイヴン。クマが襲ってきているのを承知でニコライを放置し、その場を離れます。銃の弾は抜いたまま。

 これで父親の呪縛も解けたかと思ったクレイヴンが弟に会いに行ってみると、なんと、”ある医師”から特殊な能力を授かった弟は、自由自在に姿を変えられる能力を身に着け、ロシアン・マフィアと手を組んで商売をしていたのでした。やめるように言うクレイヴンに、ロンドンに行くよう告げる弟。セルゲイ(クレイヴン)は、そこで父親が残した毛皮を身に着け、「お前はハンターである」という手紙を読み、瀟洒な椅子に腰かけ、自分の姿を鏡でじっと見ているのでした。



<ネタバレ終わり>

 なんともナルシスト極まりないラストで、ちょっと面食らいましたが、これも続編への布石か、とも考えました。これで終わりと言う話も聞くのですが。

 弱い弱いと言われていた弟(確か母親が違ったと思う)が変身したかった気持ちも、そうじゃなくて、という弟を守りたかったセルゲイの気持ちもわかる。お父さんも強い自分を演出していたのだろうし、亡くなったセルゲイの母親も決して弱かったわけではないと思う。すべてが理解できる感じのお話で、人間離れしたキャラクターが出て来る割には人間臭い話だと思いました。楽しめました。これで終わりと言わず、続編が見たいです。
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