今朝の新聞に、建築家で文化功労者の谷口吉生さんが
16日に87歳で亡くなったと載っていました。
谷口さんは、ニューヨーク近代美術館の増改築などで知られた世界的な建築家です。
国内では、ガラスのドームが海面と連なって見える
東京都葛西臨海水族園などがあります。
僕は、建築に詳しくはありませんが、
芸術作品のような良い建物を見るのが好きです。
それで、機会があれば、著名な建築家の作品を見るようにしています。
最初に見た谷口さんの作品が、東京国立博物館・法隆寺宝物館です。
建物の前面に人工の池を配し、
水の中の橋を渡って美術館に入るような配置になっています。
建物は、装飾を廃して前面にガラスを嵌めたシンプルな構造です。
最初に見た時に、極楽浄土の仏殿のような感じがしました。
法隆寺の宝物が何故東京国立博物館にあるのか不思議な感じがしますが、
明治時代の初め、法隆寺が皇室に聖徳太子ゆかりの品々を献上し、
紆余曲折を経て、国立博物館が所蔵する事になったものです。
僕の学生時代には、古びた木造の建物で、週1日きり開館していませんでした。
僕は法隆寺が献上したのは、廃仏毀釈から守ろうとしたのではないかと思うのですが、
献上した理由は諸説あるようです。
次に見たのが、山形県酒田市の土門拳記念館でした。
土門拳は、有名な写真家で酒田市の出身です。
やはり前面に池のあるシンプルで機能的な建物だと思いました。
谷口さんの父親の谷口吉郎が土門拳と親交があったとの事です。
写真などありますので、宜しければご覧下さい。
http://tennnennkozimitearu.seesaa.net/article/478073335.html
今年の5月、金沢市に行きましたが、この時是非行きたいと思っていたのが、
鈴木大拙記念館でした。
鈴木大拙は仏教学者で、日本の禅の文化を海外に紹介した事で知られています。
鈴木大拙館は、彼の思想を表現した建物と言われていますが、
この設計も谷口さんでした。
やはり敷地の中心に池を配し、これを巧みに利用した思索空間など
素晴らしい建物だと思いました。
僕の見た上記の3棟は、いずれも水を上手く取り入れた、
静かな感じのする建物でした。
谷口さんの作品は、まだ色々ありますので、出来ればまた見てみたいと思います。
【今日の一句】
とんでもない 悪さ得意な いたずらっ子
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