mixiユーザー(id:8729247)

2024年12月15日12:24

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映画「はたらく細胞」

医師会推薦映画!それでは見ないわけにはいくまい!!
…というばかりでなく、NHKでアニメのほうをずっと見てたので
実写はどんな感じかなーと思ったわけです。

笑えて泣けていい映画で医学的にも間違ったところがない。
ちょっとした突っ込みもきちんと医学背景あり。
いいですねー、こういうの見て「アレはちょっと」と思うのはけっこういやなのよね。
あー、あえて言えば「赤血球は赤いけど、白血球は白くはないですよ」くらいかな。
…さすがにわかってるよね?

骨髄で作られた赤芽細胞が赤血球になるとき「脱核」ってのが起きるんですが
映画じゃ看護師さんの戴帽式みたいになってたね。
でも帽子をかぶせるんじゃなく、帽子の上にポンポンみたいについてるのを抜き取る。
そう、これは「細胞核を失う」ってことです。だから脱核。
赤血球は核のない細胞なの。
だから放射線の影響はあまり受けず、3か月から6か月の寿命で死んでいく。
あとはキラーT細胞のボスが「働かねぇやつは脾臓行きだぜ!」と部下にはっぱかけるが、
これは脾臓という臓器が働けなくなった細胞をトラップして分解する臓器だから。

父子家庭でオヤジは不摂生で、という物語と聞いてたので
てっきり阿部サダヲが大腸がんか何かになるのか、と思ったら、
なーんと娘さんが「急性骨髄性白血病」ですってよ、奥さん!(誰?

世の中にはこの病気の人もちゃんといるのでふざけてはいけないけど、
コレを出すか…と思ったよ。
抗がん剤が白血病細胞だけじゃなく体細胞も障害しちゃうとか、シビアな描写。
抗がん剤の効果がイマイチで骨髄移植をするんだが(ドナーいてよかったね)
え?それじゃこの白血球さんとかみんな死んじゃうってこと??
…まあそうなのよね。
新しい骨髄が定着すると前は赤い髪だった赤血球さんが黒髪になる。
血液型がもとのじゃなくドナーさんのものになるからさ、別人(別血?)です。
でも定着すれば自分の骨髄さ!
免疫抑制剤はずーっと飲むことになるけど、がんばれ医学部。
医者になれよ!ってとこで終わり。

白血球のもとになる骨芽細胞、こいつが腫瘍細胞化して白血病細胞になる。
なんともお気の毒なことよ。
なりたくてなったんじゃないのになー。もとは同じ仲間なのになー。
白血病細胞が気の毒で泣けました。仕方のないことではあるが。

泣けるといえば、今回はわりと満員な上映だったんですが、
周囲の人たちとワシ、泣き笑いのツボが違うんだよね。
ひざをすりむいてケガしたときに、血小板がフィブリン架橋して傷をふさぐ。
こういうところで泣いてしまうんだけど、なーんか周囲は反応してない。
免疫細胞がどんどん枯渇していく中(まともな血球が作れないのが白血病)
保育園の先生みたいだったマクロファージがでかい武器もって殺しまくる、で泣いたり。
…ワシは「卵巣のマクロファージ」で博士号とったからさ。
マクロファージっていうとなーんか仲間意識あるんだわ。(異常か?)
「バー肝臓」で出されるドリンクはアルコール脱水素酵素!
アセトアルデヒドの処理もよろしくね!って感じ。

これ、ネタいっぱいあるからいくらでも続編できるけど、
際限ないのでこのくらいでいいのかな、と思わせる映画でしたとさ。

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