妊婦の死亡例報告書が産婦人科学会から送られてきた。
最近の話題はやはり「妊婦の自殺」ですかね。
産後うつによる分娩後3年以内の自殺まで含めるとけっこうな数。
妊娠、分娩、それに続く子育てはやはり女性にかなりの負担をかけている。
もっと日本国が優しく保護してあげていいんじゃないですか、石破さん?
…と言うのはまあ、置いといて。
人食いバクテリアによる子宮内感染の話が怖かったですねー。
まだ予定日には1か月以上ある妊婦さんですが、
おなかが痛くなったんだね。
で、病院に行って子宮口も開いてないし、いわゆる張り止めの投薬を受けたんだが、
その日の夜に大出血して意識不明で救急搬送された。
急いで帝王切開して赤ん坊はなんとか助かったんだが、
子宮からの出血が止まらない。
こういうときは子宮を切除が当たり前なので切除したけど助けられなかった。
検査の結果は「溶血性連鎖球菌による子宮内感染からの胎盤早期剥離」。
症状が出る3日ほど前に「風邪をひいて喉が痛い」と言ってたらしい。
この「喉が痛い」が実は溶連菌感染で、血行性に子宮に感染したとのこと。
怖い怖い怖い怖い。
この症例を読みながら、背中に冷たい汗をかきました。
いわゆる大きい病院に20年勤務してあれこれ修羅場もくぐったが、
溶連菌感染には幸いなことに出会わなかった。
ラッシュでくる(経過が早いこと)のは妊婦急性膵炎とか肺塞栓とかあるけど、
感染症は「抗生剤を使えば戦える」疾患だけに、
助けられなかったときのショックは計り知れないほどでかい。
こういうケースにぶち当たって自信喪失して医者やめる人がいるかも。
ワシは、自分が若い頃に扁桃腺持ちだったので、痛いときは抗生剤必須。
おなかゆるくなるけどペニシリン系を丁寧に飲んだ。
だから患者さんでも「喉が痛い」と言ったら必ず見て、抗生剤を出した。
腎臓や心臓に飛ぶこともあるから、と思っていたが、妊婦は子宮に飛ぶのだな。
これからも気を付けようっと。
ちなみにワシの肥大した扁桃腺は30歳を過ぎたある日自動的に消滅した。
残っていたら手術するしかなかったので、ラッキーであった。
【人食いバクテリア】子どもが感染しやすい“溶連菌”と実は同じ?「糖尿病の人はより注意」内科医が解説
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=8075293
ログインしてコメントを確認・投稿する