この記事の文章中にもしっかり書いてあるんだけどさ。
「心不全」みたいないい加減病名と思ってるコメントがあったから、
念のために書きますよ。
「虚血」が「血がいかなくなること」ってのは理解できるよね?
「その臓器に酸素を供給する動脈血が十分に供給されない」のが臓器の虚血。
で、心臓に血がいかない、ってのは、心臓の筋肉に十分な酸素が供給されないこと。
心臓の筋肉に酸素を供給しているのは「冠動脈」という血管で、
心臓から直接出て心臓周囲をぐるりと回り(王様の冠みたいに)
冠動脈から枝分かれした血管が心臓の筋肉内に伸びて行く。
冠動脈の血流が不十分になるのは「攣縮」か「血栓」。
攣縮ってのは血管そのものが痙攣して細くなることだが、
心筋梗塞のあとは攣縮を防いで血管を開く薬剤を飲んでいるはず。
一気に血管が閉じることはないので、寝てても苦しくて目がさめるし、
手の届くところに「ニトロ」系の「緊急に血管を開く」レスキュー薬を置くはず。
ふとんに入ったまま苦しんだ様子もなく眠っている姿で発見されたなら、
攣縮でなく、血栓が飛んで急激に心筋虚血が進行した可能性が高いと思う。
前に心筋梗塞の既往があるなら、心臓全体の筋肉の動きのアンバランスが起きて
心臓内に血の塊(血栓)ができることは珍しくない。
だから「血栓溶解剤」(血を固まりにくくする薬、と呼ばれる)も飲んでたはずだが、
攣縮をおさえる薬を使っていても攣縮が起きてニトロ使うこともあるように、
血栓溶解剤を使っていても血栓ができてしまうことがあって、
血栓の小さなはしっこでもちぎれて血管に入ってしまうと、
「細くても重要な血管」を詰まらせてしまうことが起きる。
脳に飛べば脳梗塞、は肺に飛べば肺梗塞。
そして冠動脈に飛べば、心筋梗塞。
虚血性心疾患ってのは「心筋梗塞」の別名なんです。
一番最初の心筋梗塞は「動脈硬化で細くなった冠動脈」が「攣縮」して
胸痛や胸部苦悶の発作を起こすことが多いんだが、
心筋梗塞を一度起こしたあとは、血栓が飛ぶ可能性が高くなる。
そういうことなんじゃないのかな、とこの記事に書いてあるわけだ。
ミクシィのライターの質が下がってるのは最近よく見るけど、
この記事は珍しく、書いてることは間違ってないし、
シロウトさんにもわかりやすくあっさり書いてると思う。
まあ何をどう解説しても、西田敏行さんは帰ってきませんけどね。
追記;
自宅で急死で発見されたので、万が一の犯罪がらみも考えて
司法解剖が行われた結果「虚血性心疾患」の病名がついたんじゃないかな。
さらに追記;
「狭心症」も虚血性心疾患なんだけどね。
たいていは一時的な発作で死因にならない、とされている。
ただし、症状では狭心症と心筋梗塞初期とは区別がつかないので、
症状あればとりあえずニトロを使いつつ救急車を呼ぶ、が正解。
■西田敏行さん 死因は「虚血性心疾患」 所属事務所コメント全文 葬儀・告別式は家族葬に
(TBS NEWS DIG - 10月18日 16:29)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8062048
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