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2024年08月24日23:15

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終電車(Le dernier metro)

 フランスの名匠フランソワ・トリュフォーが、ナチス占領下のパリで文化の灯を守るため奮闘する演劇人たちの姿を、ロマンスを絡めながらサスペンスフルに描いたドラマ。1981年・第6回セザール賞で作品賞・監督賞など10部門を総なめし、トリュフォー最大のヒット作となった。1942年、ドイツ軍に占領されたパリ。モンマルトル劇場の看板女優マリオンは、ユダヤ人であるため国外へ逃れた支配人兼演出家の夫ルカに代わって劇場を切り盛りしている。実はルカは劇場の地下に身を潜めており、毎夜のマリオンの訪問を心待ちにしていた。しかしマリオンは、新作舞台で相手役に起用された新人俳優ベルナールに惹かれていく。ヒロインのマリオンをカトリーヌ・ドヌーブ、新人俳優ベルナールをジェラール・ドパルデューが演じた。(映画.comより)





<2024年7月8日 録画鑑賞>

 ドヌーヴの代表作の一つでありながら、実は未見でした。今回、wowowでドヌーヴの作品がまとめて放映されていたので、早速録画。見れてよかった。

 話は上にある通り。ナチス占領下のパリなんて、うっかりなにか発言して揚げ足を取られたり、どこに監視の目が光っているかわからない時代です。そんな時代に演劇をやっているなんて、危ないですね。この劇場の支配人兼ドヌーヴの夫であるルカは、ユダヤ人であることを理由に、出国しました。表向きはそうなっていますが、実際は地下に潜んで演劇をも見守っているのです。夜になって妻が訪ねて来てくれることだけが楽しみになってます。これは危険ですね。すぐにでもその状況が解消されるメドがあるのならいいですが、そんな地下生活、長続きしないと思います。最も、彼らも「戦争はもうすぐ終わるに違いない」と踏んでのことかもしれないですが。

 劇場のほうも、ナチスにおべっかを使っていろいろ見逃してもらえるよう働きかける幹部がいたり、美しいドヌーヴが彼に連れられてナチスに顔が利く役人に挨拶に行ったりと、まぁやらなければならないことも多々あるわけです。そんな中、新作を演じるのに、若手の男優を雇います。これがジェラール・ドパルデューですね。彼は、すでにキャリアもあり、演技も申し分なかったのですが、実は「反ナチス」活動をしていたのです。もちろん、彼はひた隠しにして演じているわけですが、この事実が後々尾を引くことになります。

 あらすじとしては、ドヌーヴとドパルデューが惹かれあうのですが、その辺がわかりづらかったです。フランス人の恋愛観って、本当に独特だと思うのですが、地下にいて上には出て来ない夫まで「妻は君に惹かれている」と喝破しているのです。そんなものなのかな。ドヌーヴは、大変な思いをしながらも夫に尽くしていたと思うし、プロなんだから、いちいち新しく雇った俳優と恋愛なんかするのかな、とも思いましたが、ふたりが結ばれるシーンも唐突に(な感じがしました)現れるし、まぁそうなんでしょうね。ドパルデューに対して、何度も「ウィ、ウィ」と言うドヌーヴのセリフが印象に残りました。

 新作の劇は成功を収め、みんなでお祝いしたりもするのですが、やはりドパルデューのリベラル思考が引き金となり、おおごとになってしまいます。また、文化人ルカが地下に潜んでいることも、やはりどこかから嗅ぎつけられ捜索されます。しかし、ドヌーヴは巧みに”生活の証拠”を隠し、怪しまれながらもいったんは事なきを得ます。また、ドパルデューもいったん劇場を去ることを決心していたのですが、ドヌーヴ(と地下にいるルカ)と共に、執念で上演を続け、無事に終戦を迎えるのです。

 以上、話としてはどこかで聞いたような気がしないでもないような話ですが、私個人的には、映画は淡々としていてインパクトに欠けたような気がしました。筋はわかるのですが、全体的にどれもが中途半端に描かれているので、結局主題は何だったのか。まぁそれはフランスの価値観が私に理解できないだけなのかもしれませんが。きっとそうなのでしょうね。フランソワ・トリュフォー監督の最大のヒット作だと言うのですから。

 ドヌーヴは本当に美しかった。ドパルデューもまだ横に大きくなってない(笑)。ルカとのフランス独特の三角関係も、日本人の私はちょっと憧れます。うまくいくんだもんな〜。
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