四大文明の起源はメソポタミアにあります。エジプトにピラミッドができたころ、インダス川流域でも文明が起こりました。中国では、だいぶ遅れて紀元前2000年頃、文明が始まり、現在の二里頭という町の周辺に都市国家が生まれます。
出現した青か銅器などからこれが伝説の中国最古の王朝「夏」ではないかといわれていますが、文字がないので確認できません。メソポタミア、エジプト、インダス、黄河の四大文明はかつて、ばらばらに起こったと考えられてきました。
しかし、今では、メソポタミアの刺激を受けて、ほかの地域で文明が起こったと考えられています。例えば、メソポタミアのシュメールとインダスは、海路を通じて交易したことがわかっています。
帝国とは「いろいろな言葉を話す人を治める国」メソポタミアでは、アッカド王サルゴンが初めて統一国家をつくりました。これが、世界初の帝国です。帝国の定義はいろいろありますが、シンプルに、いろいろな言語を話す人を治める1つの国でしょう。
これが何を意味するかというと、帝国を治めるには共通語が必要になるということです。 アッカド語は、世界初の共通語(リンガ・フランカ)になりました。帝国をつくったということは、「今いる人間」を支配したということです。
すると、「動物も支配しよう、植物も集めて支配しよう」となって、動物園や植物園をつくります。「昔の人間も子分にしよう」と考えて、博物館や図書館をつくります。サルゴンから始まった、この世界帝国の思想を受け継ぐのが、ルーヴル美術館であり大英博物館です。
その後、ナラム・シンという大王が現れますが、ナラム・シンは生きている時に「自分は神である」と宣言した最初の王様です。王様を神とする考え方もアッカド帝国に始まっています。すべてを集めつくすと最後はそうなるのです。
山に囲まれたメソポタミアでは統一国家が続かない。メソポタミアでは、サルゴンが最初に大帝国をつくった後、ウル・ナンムという王様が統一国家をつくります。その後、3番目の統一国家をつくったのが、ハンムラビ法典で有名なハンムラビ王です。メソポタミアでは、統一国家が長く続きませんでした。
メソポタミアには、チグリス川とユーフラテス川を挟んで肥沃な土地が広がり、山に囲まれています。山にはいろいろな人が住んでいて、山上から見下ろしては、「何かぜいたくしているやつらがいるから、ちょっと奪ってこよう」と押し寄せてくるのです。ハンムラビの統一国家は、20年ぐらいしか続きませんでした。
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