今日のトラつばは見る場所たくさんありすぎたとは思うけど、
ワシはなんといっても「離婚調停に出れなかった女が剃刀でとらちゃんを襲う」のが
もうなんだかやりきれなかった。
こういう人は患者さんでもよくいる。
自分の病気に自分で向き合えない。
具合悪いのを全部「更年期」のせいにしたくて、
腰が痛くても動悸で胸が苦しくても食べたものを吐いてしまっても、
産婦人科に来る。
「更年期だからホルモン剤やら漢方薬やらで治る」と信じている。
信じていないと心配でいてもたってもいられない。
そういう人に、ワシはずばんと正面から真実を言うしかできない。
「腰が痛いなら整形外科へ」「動悸は循環器内科へ」「頻回嘔吐は消化器内科へ」
あなたは毎月生理があるのだから、更年期という卵巣ホルモンの不足はありえない。
腰が痛いなら腰の病気、胸が痛いなら心臓の病気、吐くなら消化器の病気。
そう考えるのがまず最初。
もしそっちに行って「どこもなんともない」と言われたらまた来てもいい。
とにかく、病気があるかもしれない場所の専門科にかかるのが最初だ。
更年期かもしれませんね、なんておためごかしを言って、
もし患者が致死性不整脈かなんかで突然死したら、ワシにも責任がある。
昨日を見てないので今回の「離婚持ち出されて困ってる女」が
いったいどういう事情をかかえているかは知らないけど、
離婚はあくまでも夫婦間の問題で、赤の他人ができることは少ない。
人間の気持ち(離婚したい夫)を変えることはできないし、
せめて「離婚しても女のほうの生活が成り立つように」するくらいだろう。
調停員や裁判官を恨むのは筋違いもいいところ、でもこういうことは実際にある。
自分を有罪にした裁判官を刑務所から出た後襲う話は実話にもあるし、
映画「ケープ・フィアー」でも描かれる。
怖いぞ。
残念ながら医者も筋違いの恨みで襲われることはないとは言えない。
実際に襲われることは少なくても、訴訟になる、とかね。
まっとうな診療と治療をしてるのに、自分の思ったようでないとかのとき。
怖いぞ。
自分の問題に自分で向き合えず、誰かのせいにする人間は嫌いだ。
弱いから。
でも人間は弱い生き物であることも知っている。
じゃあどうすればいいんだよ?と思うけれども、
なんとかして自分で自分に向き合ってもらうように、努力するしか方法はない。
つまり目の前にいる患者さんに誠心誠意対応してできるだけのことをする。
当たり前なことをいかにきちんとこなすか、が大事なのは
とらちゃんもワシも同じだ。
■『虎に翼』かるたの内容が“意味深”と話題に 「寅子の状況に重なってて…」「めちゃくちゃえぐいな」
(Sirabee - 07月10日 12:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=7934512
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